「もともと眉がない」、「眉毛下切開で眉を一部切除してしまった」、「目尻切開で目を広げた部分のまつ毛がない」など普段はメイクで隠せても、メイクを落としてしまうとやはり気になってしまう部分ってありますよね。それを補うことができるのがアートメイクなんです。
アートメイク
アートメイクとは、洗顔や汗崩れなどでも取れないメークこと。皮内に色素を直接、刺入・浸透させることで、眉やアイライン、リップといったそれぞれのパーツの色合いや形を表現したり、傷跡を目立たなくさせる特殊なメイク技術です。目の整形とは関係なくアートメイクを入れている方、実は非常に多いんです。
アートメイクでできること・効果
- 眉毛下切開の傷を目立たなくできる
- 眉毛下切開で切除した眉を描く
- 目尻切開で延長した部分のまつ毛をアイラインで描く
- 眉を整える・描ける
- アイラインを描ける
- 唇の形を大きく表現できる
- 口元を若返らせる など
施術の内容
アートメイクの施術の流れをご紹介します。
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デザイン
メイクをして仕上がりとなる形や色合いを調整し、あなたの希望の仕上がりを確認します。このデザインが仕上がりとなるのでしっかりと要望を伝えましょう。
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アートメイク
アートメイクは基本針で色素を刺入していきますので施術部位を消毒します。そうしてアートメイクを施していきます。施術中は痛みを感じることがありますが、激痛となるような激しい痛みはありません。
施術時間眉60分程度
アイライン40分程度
リップ60分程度痛みが不安な方は、施設によってですが、麻酔シールやクリームを使って痛みを緩和しながら施術を受けることができます。
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クーリング
施術後は基本的にはすぐに帰宅することができます。赤みが強かったり、炎症反応が認められた場合、患部を少し冷やして帰宅することができます。
仕上がりまでの状態・経過
施術直後の状態
施術直後ですが、腫れなどはありませんが、施術部周辺に赤みが出てしまうことがあります。直後は色素がしっかりと入っているため、想定している完成の状態よりも色が濃い状態です。数日〜数週間かけて少しずつ色が馴染んで落ち着いてきます。
仕上がりまでの経過
アートメイクは1回ではできません。通常、2〜3回の施術が必要です。ある程度取れることを想定して治療しますので、完成までには少しお時間がかかります。
2回目の以降の施術は通常、2週間以降で実施することができます。ただし、赤みや初回の色素の浸透具合でその期間は変わってきます。
ダウンタイム
アートメイクの場合、基本的にはダウンタイムはないとお考えください。
腫れなどはほぼありません。ごく稀にですが、内出血が出てしまうことがあります。眉ではほとんど見られませんが、アイラインについては皮膚が薄いため内出血が出てしまうことがあります。万一、内出血が出てしまってもメイクで誤魔化せますし、2、3日で消失してしまいますのでご安心下さい。
アートメイクのリスクと問題点
アートメイクの副作用
アートメイクの副作用ですが、基本的には皮膚へのダメージによる反応ですので、皮膚の強い乾燥や痒みなどが出てしまうことがあります。
医療機関で施術を受ける場合は、感染対策がしっかりとされているでしょうから、感染の心配は限りなくゼロに近いと思いますが、感染対策に対ししっかりとした予防をおこなっていないと皮膚炎などを引き起こしてしまうことが考えられます。
また、稀にですが、ヘルペスが広がってしまうこともありますのでご注意下さい。
アートメイクのリスク
- 思っていた仕上がりと違う
- 痛み
- 色素が入らない
- 腫れ・内出血
- 痒み・皮膚炎
- ヘルペス
アートメイクの問題点
基本的なアートメイクの問題点ですが、施術を受けてしまったら元には戻せないということを十分理解しておく必要があります。皮内に色素を入れてしまったらそう簡単には取れません。もちろん、それがアートメイクのメリットの一つなのですが、簡単に取れると理解している方もいるようですので基本的には取れないと言う意識を持っておきましょう。
アートメイクの料金
アートメイクの料金相場は、眉で10万円前後、アイラインで5万円前後です。
- 眉 10万円前後
- アイライン(上下各) 5万円前後
- 唇(リップライン) 10万円前後
上記の料金は、仕上がりまで3回の料金の相場です。施設によっては1回当たりの料金表示もありますので、安いと思っても結局は変わらない、割高になってしまったということも少なくありませんのでしっかりと確認しましょう。
アートメイクに関するさまざまなご質問
アートメイクに関するさまざまな疑問や不安にお応えします。
- :できる限り通院回数を減らしたいです。1回の施術では無理なんでしょうか?
- A:1回で終わらせようとすると染料となる色素を深い層に多く刺入させる必要があります。そうするとアートメイクで描く自然なラインなどが描けないので難しいです。眉やアイラインというのは自然さが大事ですので、3回を基準として受けることをお勧めします。
- :もし気に入らなかった場合は元に戻せるんですか?
- A:いいえ、皮内に浸透させた色素というのはレーザーでも使わない限り除去することはできません。数年で色は少しずつ落ちていきますので待つということが結局はお勧めの方法です。
なので施術については簡単に考えるのではなく、慎重に受けるかどうか考える必要があります。 - :眉毛下切開を受けた後にアートメイクで眉が欲しいんですが、施術はいつ受けるべきですか?
- A:眉毛下切開の術後のアートメイクですが、通常は、1〜3ヶ月以降が望ましいです。手術を受けた直後の状態にもよりますが、眉毛下切開によって強い炎症を引き起こしていることが考えられますので、その部分にアートメイクで色素を入れても色が入りにくかったり、入っても吸収してしまうといったことがあります。