まぶたのたるみ取り『眉毛下切開』。
眉毛の真下を切開し、弛んでしまったまぶたの皮膚を切除し、まぶたを引き上げることで目元の見た目を若返らせるリフトアップ手術の一つです。余分な皮膚を切除するためその効果は確実なもの。そんな眉毛下切開の完成まで、仕上がりまでの流れや注意点について初めての方にも理解できるよう詳しくご紹介します。
美容外科で診察を受ける際に是非お役立て下さい。
眉毛下切開〜 完成までの流れ 〜
まぶたのたるみ取りは、まずカウンセリングから始まります。その際、治療の適応、眉毛下切開の方法や治療のリスク、実際にかかる料金等を確認します。
その上で眉毛下切開を受けることに対し十分理解・納得ができたら治療を申し込みます。
不安を抱えての申し込みは絶対にやってはいけませんし、カウンセリングも一つのクリニックではなく、最低でも3つの美容外科でカウンセリングを受けましょう。
治療前にすること
カウンセリングは今のたるみの状態を医師が診察し、眉毛下切開の治療適応を判断する場です。また、仕上がりを含め自分の要望などを正確に伝える場でもあります。医師の言うことを鵜呑みにしないよう注意しましょう。
手術や処置に特別なことがあるのならその理由を含めしっかりと聞いておきましょう。自分自身の体のことです。詳しく聞くことは恥ずかしいことではありません。
眉毛下切開の場合、カウンセリングの時間は概ね15分程度です。その後はカウンセラーや受付スタッフと交代し、クロージングと言って申し込み方法、支払い方法など医療的なこと以外の説明になります。
実はここからが少し厄介です。クリニックによっては話し慣れたスタッフが一生懸命、丁寧にお話をしてくれます。中には人生相談的な内容を話すカウンセラーも少なくありません。なぜならここに美容外科の特徴の一つ、落とし込みがあるんです。
せっかく来た患者さんを取りこぼすことが無いよう積極的に手術を斡旋してきます。そのため相手のペースに乗せられないよう注意すべきです。
ホームページ等に美容外科は医療行為だから治療を斡旋することはないとあっても、医師は斡旋しなくてもカウンセラーが斡旋してくるものです。
そりゃそうですよね。成功報酬という別途手当がある美容外科も多いですから。相手も必死です。
クロージングは程度にもよりますが、カウンセリングと同じか、それ以上の時間に及ぶことも少なくありません。ですのでカウンセリングを含め1時間程度は想定しておいた方が良いでしょう。
眉毛下切開を受けるには通常、血液検査が必要です。無検査で行っている美容外科は少ないと思いますが、それが可能という美容外科は避けた方が良いでしょう。感染に対する取り組みや対処が緩いということが想定されます。感染対策は初歩中の初歩、それすら蔑ろにする医療機関は技術も低いと考えるべきでしょう。
血液検査はカウンセリング当日でも可能ですし、他の医療機関で受けることも基本的には問題ないと思います。また、他のクリニックで受けた検査結果があれば検査を受ける必要がない場合も多いので確認しましょう。
治療当日にすること
手術当日は最終的な打ち合わせを行います。そうして写真撮影をします。皮膚を切除してしまいますので元の状態を確認できるのはこの時撮影する写真しかありませんので必ず撮影します。
前後するかもしれませんが、手術の同意書にサインをしていよいよ手術室に入室します。
いよいよ眉毛下切開の手術です。通常、60分程度で手術が終了します。
手術中は麻酔が聞いていますので痛みを感じることはないでしょう。緊張していることもあり意外にあっという間に終わったという感じになると思います。
術後は止血確認をするため少し休むと思います。そうして止血の確認ができ問題がなければそのまま帰ることができます。当然ですが、意識はしっかりとしていますし、普段通りと変わることはないでしょう。
治療後にすること
術後のケアですが、当日から2日程度は傷を冷やした方が良いでしょう。皮膚を切開したことによる炎症を少しは抑えることができるからです。また、当日は内出血を予防、助長させないためにも創部の軽い圧迫をお勧めします。
眉毛下切開は皮膚を切開しますので縫合します。そのため抜糸が必要です。通常は5〜7日以降で抜糸をします。
クリニックによっては抜糸をしない方法と言って皮下での縫合をしっかりとすれば良いと考え、無縫合の眉毛下切開を行っているところもありますが、やはり縫合の際に丁寧に調整できるメリットを考えるとやはり縫合するということは大切であると考えます。また、連続縫合についても疑問です。
美容外科医が傷のことを雑に考える、蔑ろにしているということが理解に苦しみます。
通常の検診のサイクルとしては術後1ヶ月、最終確認として3ヶ月以降でチェックをします。その際、たるみの改善の程度や眉毛下切開の満足度を医師が確認し問題がなければ終了となるでしょう。
ただし、切開線の赤みがこの時残っていることがありますので、医療的にはまだ完成でないということもありますが、手術そのものは仕上がりと考えて良いでしょう。