目がゴロゴロする感じって嫌ですよね。「埋没法の術後にゴロゴロ感が出てしまった」そんな口コミ、実は意外に多いんです。そんなゴロゴロ感ですが、放置しておくこと危険なことにもつながるので、まずは主治医の診察を受けましょう。
ここでは埋没法の術後に発生してしまう「目のゴロゴロ感」についてご説明します。
埋没法とは
埋没法とは、瞼の中の瞼板と皮膚を糸で結びつけることで、一重瞼を二重まぶたにしたり、二重瞼の幅を広げて目を大きく見せる治療術のこと。
埋没法は糸で止めるだけなので術後の腫れや手術による傷跡の心配がないことから、多くの方が、二重瞼にする手術の第一選択として行われています。手軽さ重視の埋没法ですが、術後に起こってしまういくつかの問題点があります。その一つ「目のゴロゴロ感」について詳しくご紹介しましょう。
目のゴロゴロ感
埋没法の術後に感じてしまう目のゴロゴロ感ですが、頻度としてはそれほど多いものではありません。また、軽いものから苦痛として感じてしまうゴロゴロ感まで症状は人それぞれ違います。どうしてゴロゴロ感が出てしまうのか? その原因から対処法について解説していきます。
ゴロゴロ感の原因
埋没法の術後に感じるゴロゴロ感ですが、埋没法の糸が悪さをしている場合と、手術によって刺激を受けた瞼が一時的に何かしらの反応をしてしまいゴロゴロ感が出てしまう場合があります。糸が悪さをしていない場合は基本的には放置しておいても自然に治る場合もありますが、糸が直接的な原因であれば、一度糸を取り除いて再びかけ直す必要があることが多いです。悪戯に時間をかけて様子を見ていても時間の無駄となることが多いですので、速やかにかけ直しをするという判断をすることの方が良いでしょう。
- 糸の露出
- 瞼板の歪み
- 糸の締め過ぎ
- 感染 など
・糸の露出
結膜側に糸が露出してしまった。露出した糸が直接ゴロゴロ感を出してしまっている状態
・瞼板の歪み
埋没法は瞼板と皮膚とを糸でループ状に結ぶのですが、そのループの締め付けが強すぎることで瞼板が歪んでしまいゴロゴロ感が出てしまっている状態。
・糸の締め過ぎ
糸の締め過ぎによって瞼の組織が圧迫され、むくみが出てしまうことによってゴロゴロ感が出てしまっている状態。
・感染
手術の際に細菌やウイルスが侵入してしまったり、糸に細菌やウイルスが付着してしまった状態で埋没してしまうと感染を引き起こします。埋没法で感染を引き起こした場合、内服で様子を見るよりも即座に糸を抜糸し、落ち着いてからかけ直すことのほうが早く回復することもあります。
・結膜側縫合 など
通常、瞼板法の場合、糸の結び目は瞼板の上側にできるのですが、あえて下側・裏側に結び目を作る場合、結び目が結膜側にあるためゴロゴロ感が出てしまいます。
いつまで続くの? 自然に治る?
ゴロゴロ感ですが、いつまで続くかというのは原因を解決しない限りずっと続いてしまうことがあります。糸の締め過ぎでむくみが出ている場合は、腫れが落ち着いたらゴロゴロ感は消失しますが、瞼板に歪みができてしまった場合などは時間をかけてもゴロゴロ感は治りません。その場合、速やかに糸を抜糸し、瞼板の歪みを治す必要があります。
いつまで続くのかというのは、状態によって大きく違います。
一時的な腫れが原因ということであれば、自然に治りますが、埋没法の場合、多くは糸が原因ですので、速やかにかけ直すことが良い場合が多いです。
根本的な原因を解決しなければ自然には治らないことだけは知っておいてください。
治っても再びゴロゴロ感が出てくる可能性はあるの?
埋没法の場合、常に糸がある状態ですし、結び目も残っているため、ゴロゴロ感が繰り返し出てしまうことがあります。一度落ち着いたからといってもそのリスクは常にあるとお考え下さい。
ゴロゴロ感の発生が繰り返す場合は、やはりかけ直して整えることが良いでしょう。
ゴロゴロ感は放置しておいても大丈夫?
放置しない方が良いです。まずは主治医に診察してもらい原因を探りましょう。中には原因がわからない場合もあります。その場合、眼科で診察してもらい結膜側の糸の露出の有無、ゴロゴロ感の原因について診断してもらう必要があります。
ゴロゴロ感の対処法は基本的には抜糸です。一旦糸を抜いてかけ直すことが必要な場合が圧倒的に多いです。
埋没法とは関係ない場合もある
実は、ゴロゴロ感というのは一般的にもよくあることなんです。埋没法とは全く関係ないこともあります。たまたま埋没法を受けたタイミングで眼疾患を起こしてしまったというケースも少なくありません。
目の乾燥やドライアイなどがゴロゴロ感の原因です。また、細菌性の結膜炎や、角膜炎など、普段の生活で引き起こす病気ということも考えられますので、一概に埋没法が原因と言えない場合もあります。
お伝えしたいこと
いずれにせよ瞼、目はすごく大切な器官です。ゴロゴロ感は絶対に放置したり、しばらくしたら落ち着くだろうと判断し、放置してしまうと取り返しのつかないことになる場合があります。角膜を傷つけてしまい角膜潰瘍にまで進行してしまったケースもあるんです。
ゴロゴロ感や異物感がある場合、絶対に自己判断せず、しっかりと主治医の診察を受けることを忘れないで下さい。
「それと万一、かけ直す場合の費用について埋没法の手術を受ける前、手術を申し込む前に確認しておきましょう。保障内で対処できるのか、別途費用が発生するのかなど細かく聞いておくことで安心感は全く違ってきます。