埋没法でどうして腫れる?
埋没法は腫れないって言われたのに驚くほど腫れがひどい。
しかも数週間続いてしまっているという方も少数ですがいらっしゃいます。本来埋没法は腫れることのない術式です。仮に腫れたとしても軽度で数日で引くもの。
しかし現実には強い腫れが長く続いたという方もいます。その理由ってなんだろう。ここでは埋没法が腫れてしまう原因、腫れを引き起こさない・腫れのリスクを低くする方法をご紹介します。
–埋没法で腫れてしまう原因・長引く理由
腫れる理由には幾つかある。その一つが糸の締め付けです。
埋没法の固定は瞼板と皮膚とをループ状に結びます。その糸の締め付けがキツイと血流に影響を及ぼすため強い腫れを生じてしまうのです。
取れにくいようにと幾重にも糸をループ状に固定する医師もいますが、ほとんど意味はなく、ただただ腫れを強くしてしまうと言うことをあまり理解していない方もいます。
こういった方法は血流だけでなくリンパ液の貯留を引き起こし、水分の移動・流れが悪くなるため強い腫れを引き起こし、さらに長期間にまで及ぶ腫れを生じてしまうのです。
最悪の場合、腫れの長期化によってリンパ液などが貯まる期間が長いとその部分に組織変性を引き起こし、厚みのある腫れぼったい二重瞼が完成の形となってしまうことがあるため十分注意する必要があります。
- 糸の締め付けが強い
- 幾重にも糸をループさせている
- 結び目が大きすぎる など
埋没法において強い腫れ、腫れが長期化すると言うのは手技・手法の問題です。個々の体質の問題ではありません。腫れが気になる場合は速やかな対処が必要であると言うことを十分理解しておきましょう。
埋没法の術後の腫れですが、個人差があると言ってもやはり腫れない治療です。一般的な埋没法の術式で正常な経過であればやはり埋没法で腫れることはありません。仮に腫れても軽度、短期間で済むと言うことは知っておきましょう。
–腫れを引き起こさないようにするには
埋没法で腫れないようにするには、基本的に医者の選び方で決まるとお考えください。複雑で無意味な埋没法をする医師というのはどこにでも一定数存在します。そんな埋没法を行わない標準的な埋没法を行っている医師による埋没法であればほとんど腫れることはありません。
ですので腫れを引き起こさないようにするポイントは『医師選び』、たったそれだけのことなんです。
もちろん、術後のケアで腫れさせない、腫れを助長させないセルフケアは行わないといけないでしょう。
例えば当日は飲酒しない、長風呂もしない、まぶたを触らないなど基本的な術後ケアですがこういったことも大切です。
- 当日は軽く冷やす
- まぶたを触らないようにする
- 当日の飲酒はしない
- できれば数日間は喫煙しない
- 長風呂をしない
- 目を擦らないる
- 指示された内服や点眼を守る
- しっかりと睡眠をとる など
当たり前のことなんですが、術後のセルフケアは治療を受けたクリニックの指示通り守りましょう。
–埋没法を受けて腫れてしまったら
万一、埋没法で腫れてしまった場合、主治医にまず連絡し指示を待ちましょう。
基本的に腫れを生じた場合の処置ですが、炎症性によるものであれば、まずは冷やすことです。しっかりとクーリングすることで炎症を鎮め強い腫れを悪化させないような作用があります。
2、3日過ぎても強い腫れが引かない場合は、やはり締め付けか、感染、稀ですが、糸に対するアレルギー反応ということも想定されます。その場合、待っても意味がないので速やかに抜糸し、落ち着いてから再度、埋没法を受けるということが必要です。
- 始めはよく冷やす
- 2、3日強い腫れが持続する場合は必ず診察を受ける
- 必要に応じて抜糸する
- 腫れが落ち着いたらかけ直す
原因が締め付けであったら、せっかく受けた埋没法であっても一度抜糸し、再度掛け直す方が回復が早いということは知っておいて下さい。
–トラブルに巻き込まれないために
埋没法の場合、受けてしまってから後悔しないためにも、治療を受ける前にしっかりと確認しておきましょう。
- 再手術の場合の費用
- 保証期間
再手術の場合にいったいいくらかかるのか?中には無料と書いてあっても手術は無料。でもお薬代や麻酔料金は●万円と言った内容を平気で請求してくるクリニックもあります。
また、保証期間も同じです。ライン消失の保証は1回のみ、術直後のトラブルはラインが取れていないから、保証外といったクリニックもありました。
せっかく受けた埋没法です。事前に上記の内容をしっかりと確認しておくことで万一のトラブルでも安心して診察を受けることができると思います。それとホームページ等に記載があるからってあてにしないこと。必ずカウンセリングの際や、埋没法を申し込む前に上記の保証について確認しましょう。
埋没法は良い治療です!
埋没法は傷跡が残りませんし、糸で止めるだけなので仕上がりが何より自然です。また、最悪の場合、気に入らなければ糸を抜けば元に戻ります。このような素晴らしい二重まぶたの整形はありません。
しかし、美容クリニックの過当競争から、独自の埋没法をPRするためだけに意味のない技術を導入し、高額請求してくる美容外科が実は多いんです。
もちろん医療は進歩していますから新しい技術開発が進むことはあり得ます。しかし、埋没法においてはスタンダードな埋没法がもっとも効果的で、自然な埋没法であることを知っておいて下さい。埋没法は素晴らしい二重まぶたの治療であることに間違いはありません。