二重まぶたは腫らせず、傷跡の残さず、手軽に手に入れる!
埋没法で失敗しない。必ず成功させるために大切なのは埋没法を知ること。しかし現実には、埋没法の種類が多くてどれが良いのかわからない、美容外科が多すぎて選べない。ここではそんな方のために、埋没法に対する正しい知識やお勧めのクリニック、埋没法の名医をご紹介します。
まいぼつほう
埋没法
もともと二重まぶたというのは、目を開ける時にまぶたの皮膚も同時に持ち上がることで二重まぶたが作られます。持ち上がらない状態は「一重まぶた」ですし、持ち上がったとしても持ち上がる皮膚の量が少なく皮膚が垂れ下がってしまっていると奥二重になってしまいます。
埋没法は、糸で瞼板と皮膚とを結んで二重まぶたを作る方法です。まぶたを持ち上がるときに、皮膚も同時に持ち上げるようまぶたと皮膚とを糸で結んで癒着させ、目を開けると同時に皮膚を持ち上げることで二重まぶたが作られる”二重まぶた”の代表的な手術の一つです。
皮膚を持ち上げる量を多くすることによって、幅の広い二重まぶたに調整することができます。
埋没法でできること
埋没法でできること、それはたった一つ『二重まぶた』にすること。それがすべてです。
変われることは何と言っても一重まぶたを二重まぶたにすることができるという点です。しかし、それだけではありません。埋没法には逆さまつげを解消できるなどのメリットもあるのです。
- 一重まぶたを二重まぶたにすることができる
- たるみを解消させることができる
- 二重まぶたの幅を広げることができる
- 逆さまつげを解消できる
そんな良いことだらけの埋没法ですが、実は落とし穴もあるんです。埋没法は糸で止めるだけなので非常に簡単という特徴があるのですが、残念ながらすべての人に埋没法が向いているという訳ではありません。残念ながら埋没法には向き、不向きがあり大切なのは治療の適応の判断が非常に重要ということを知っておきましょう。もちろん、不向きなことを知っていて一時的に埋没法を受けることもあるでしょうが、美容外科の広告にあるようにすべての人が埋没法で二重まぶたに出来るわけではないんです。 ここではそんな埋没法について徹底的に解説していきます。
埋没法を知ろう!
二重まぶたにする代表的な方法「埋没法」を徹底的に解説していきます。まず初めに埋没法の種類、実際の埋没法、埋没法に隠された真実を美容外科の看護師として20年以上関わった美容の専門家としてご紹介します。
埋没法の種類
埋没法には大きく分けて2つの方法があります。それは瞼板法、挙筋法と呼ばれる方法です。美容外科によっては挙筋法による埋没法が最も自然、瞼板法は古い。という認識の医師もいますがそれは大きな間違い。結論から言えば挙筋法であっても瞼板法であっても糸の結び方、強さで仕上がりに差をつけることなくできるもの。挙筋法が優れているというのは認識違いも甚だしい。一般的にはミューラー筋への負担のリスクを考え瞼板法を推奨している医師が多いことを知っておきましょう。
瞼板法
最もスタンダードな埋没法。瞼板に直接糸をかけて皮膚を持ち上げるため安全かつ自然な二重まぶたを形成できるのが大きな特徴です。瞼板法は仕上がりが不自然、不自然な段差を作ってしまうという美容外科のホームページがありますが、それは技術的な問題であり手法そのものに問題がある訳ではない。
挙筋法
糸を瞼板に通さずに挙筋に引っ掛けて二重まぶたを形成します。眼瞼挙筋、ミューラー筋に直接糸をかけるため場合によってはなんらかの体調不良を呈することがあります。ミューラー筋というのは交感神経と密接に関わっているため不用意に触らないということが美容外科では大切だと考えます。もちろん、二重まぶたの手術としては間違いではないでしょう。しかし、二重まぶたになったからといって体の不調を感じてしまうようなことがあればそれこそ本末転倒である。
基本的な埋没法の手術式はこの2つです。瞼板法には、糸の固定方法や埋没する糸、ループの本数の違いがあります。
埋没法の実際
埋没法は以下の6つの工程で行われています。
- デザイン
- 麻酔
- 皮膚の切開
- 糸を通す
- 二重まぶたの確認
- 糸を結んで終了
1.デザイン
カウンセリングで仕上がりの二重まぶたの幅、形状を確認します。医師は希望している幅に合わせてデザインを描きます。なのでこのデザインがもっとも重要です。自分自身の要望を正確に伝えましょう。
デザインの方法は鏡を見ながら医師がブジーなどの器具で仮想の二重まぶたを作ります。そうして印をつけていくのです。
鏡を見る際は軽く顎を引きぎみにし、正面で正しく二重まぶたを確認しましょう。
2.麻酔 点眼麻酔・局所麻酔
埋没法における麻酔の方法は2つです。ひとつは点眼薬で結膜の表面を麻酔します。これによってまぶたを裏返す際の刺激を抑えたり、角膜板と呼ばれる器具の刺激を止めます。もうひとつは注射による局所麻酔です。糸を通す部分の皮膚に直接します。そうしてまぶたを裏返し、結膜側からも同時に麻酔をおこないます。麻酔が効いてしまえば痛みを感じることはないので安心です。 埋没法で痛いのはこの麻酔だけです。
3.皮膚の切開
糸を通す部分をメスで数ミリ切開します。「メスを使わない」という美容外科もありますが、「メスを使わない=切らない」ということではありません。メスを使わない=切らないというイメージを持たせるための表現ですが、極めて悪意のある表現でしかないもの。
メスを使わない代わりに針などで皮膚を裂くのです。考えただけでもゾッとしますね。
皮膚を丁寧に扱わない美容外科に繊細な手術なんて期待できません。メスを使って丁寧に埋没法を受けた方が傷は綺麗になることを知っておきましょう。
4.糸をかける
まず、糸を表面側から瞼板に通します(A)。そうして瞼板側に通した糸を結膜に露出させずに瞼板の裏側に通します(B)。瞼板の裏側に通された糸を今度は瞼板を通して表側に露出させます(C)。二重まぶたのライン上に添わすように最初に通した穴の部分から糸を露出させます。
まぶたを何度か開閉し、仕上がりの状態を確認します。ここで問題がなければ一安心。もうすぐ埋没法は終了です。
5.糸を結ぶ
糸を結んで、結び目をきちんと皮下に収めたら埋没法は終了です。
術後の状態と経過
基本的に埋没法は糸で止めるだけの手術ですから大きな腫れなどを伴うということはありません。
しかし、複雑化する埋没法の糸の固定によってこれまで大きな腫れを伴うことのなかった埋没法が大きな腫れを伴う埋没法へと変わりつつあるのも昨今の埋没法裏事情の一つです。
術後の経過
当日
翌日
3日後
4〜5日後
7日後
術後の状態
埋没法を受けた後の経過として引き起こされるさまざまな症状や状態についてご紹介します。
痛み
埋没法で術後の痛みが出てしまうということはありません。万一、痛みが伴う場合は何らかの異常を引き起こしている可能性が高いので主治医の診察を受けることをお勧めします。
腫れ
基本的に埋没法は強い腫れ・ひどい腫れが出現することはありません。一般的な経過としては翌日に軽いむくみが出る程度をお考え下さい。しかし、埋没法の糸を複雑に固定する場合などはこの限りではありません。状態によっては強い腫れが長期間持続する場合があります。
万一、強い腫れが生じてしまった場合、数日で引けば良いのですが、3日以上続く場合は医師の診察を受けましょう。状態によっては一度抜糸し、再び埋没法を受けることほうが良いということも少なくありません。
内出血
内出血ですが、基本的にはありません。しかし、ごく稀に切開や糸を通す際に血管を傷つけてしまい内出血を引き起こす可能性があります。しかし、その頻度はほとんどないので、内出血を引き起こしてしまった場合は運が悪かったと考えるしかありません。医者の技術によって内出血を引き起こす訳ではありません。
傷の状態
埋没法のリスクと問題点
どんな手術にもリスクや問題点があります。どれだけ単純で簡単な埋没法であっても同じこと。大切なのはリスクを正く知ること。リスクを知れば対策を含めて最小限の被害にとどめることができるはず。ここでは埋没法を受けた場合に生じる可能性のあるリスクや問題点についてご説明いたします。
- 希望の幅と違う仕上がり
- 二重の幅が狭くなってきた
- 糸が透けて見える
- ゴロゴロ感(異物感)が出てきた
- 目を開けた時の違和感
- 感染(化膿)してしまった
- 二重のラインが途切れた/始まりが短くなった
- 二重の幅に左右差が出てしまった
- 二重が取れてしまった
- 糸の結び目が表面に出てきた
- 痛くて目を開けるのが辛い
- プクッと膨らんでいる(しこり)
- 腫れて血腫ができた
- 眼球の損傷
このように埋没法にはさまざまなリスクが潜んでいます。しかし、実際にこれらのトラブルを引き起こす確率は決して高くはありません。多くの方はこのような問題を引き起こさずに自然で美しい二重瞼を手にすることができるんです。以下のリンクにはさらに詳しい埋没法のリスク、リスクの解消法についてご案内しています。
実は埋没法には向き、不向きがある
埋没法は誰でも受けることができる二重まぶたの整形手術です。だからと言って全ての人が満足のいく結果、自然で美しい仕上がりになるとは限らないんです。それは医者の技術の問題じゃなく、あなたの瞼そのものに問題があるんです。ここでは埋没法の向き・不向きについてご説明していきます。
まず初めに考えてほしいのは、二重まぶたというのはまぶたの皮膚が折り返してできるということです。一重まぶたというのは目が開くと同時にまぶたの皮膚がそのまま垂れ下がってしまいますが、二重まぶたというのは、一定量の皮膚を持ち上げることで、二重瞼を作っているんです。皮膚を持ち上げることで皮膚の折り返しができるということは、皮膚自体に厚みがあった場合、その厚みが強調され、腫れぼったい、厚ぼったい二重まぶたになってしまいます。その場合、二重瞼にはなったけれど美しさという意味ではあまり嬉しいことではありませんよね。
なのでまぶたの皮膚が厚い方は実は埋没法には向いていないんです。
さらに言うと、埋没法は瞼板と皮膚とを糸で結んで固定するのですが、瞼板は非常に硬い組織なので糸を通してもなんら問題はありませんが、瞼板前の結合組織や眼輪筋というのは、非常に柔らかく例えるならゼリー様の状態です。皮膚が厚いとこのゼリー様の組織にも厚みがあり、どれだけ糸をかけても簡単に裂けてしまいやすいんです。簡単に裂けるということは、瞼板と皮膚との癒着がしっかりとできなくなるため、元の状態に戻ってしまうんです。瞼に厚みが大きいとライン消失のリスクがかなり高くなってしまうんです。
埋没法の費用
二重まぶたにしたいという決心は固まった。でも現実を考えるとやはり気になるのが埋没法の費用。いったいどれくらいのお金がかかるんだろう。ホームページ書かれている料金だけで埋没法を受けることはできるんだろうか? 埋没法の費用に関するさまざまな疑問が多いことでしょう。ここでは埋没法にかかる治療費用についてご紹介します。
費用の仕組み
埋没法を受ける場合の費用ですが、ホームページにある料金表にあるのはあくまで手術費用です。別途、初診料や血液検査といったような手術以外にかかる費用があります。
- 初診料:無料〜5,000円
- 血液検査:5,000円〜20,000円
- 手術費用:100,000円
保証の費用については手術料金に含んでいるところもありますが、別途必要というところもありますので事前に確認しておきましょう。
埋没法の費用の相場
埋没法の費用ですが、術式などクリニックによって大きく違うため実際の相場というのは難しいのですが、あくまで標準的な埋没法「4点固定」の費用の相場は下記の通りです。
埋没法の費用で注意すること
クリニックのホームページや広告などで二重術2万円といった格安の埋没法があります。実際に2万円で本当に埋没法が受けられるのか調査したところ、2万円の手術としてはあるものの、「勧めない」と言われ、その理由を聞いたらあなたの瞼には向いていない・適応ではないという回答。やはり2万円では埋没法は受けられず、せめて見積もりだけでもと思い頼んだら40万円という金額の提示。正直、呆れる以外に思いつく言葉がない感じでした。
クリニック選びで注意してほしいのは埋没法の価格を複雑にしているところは避けるほうが無難であるということ。安いと思ってカウンセリングに行っても結局は相場価格以上の費用になってしまう恐ろしさがある!
埋没法に関するさまざまなご質問
二重まぶたにする整形手術「埋没法」。埋没法の術後の経過、失敗やトラブル、将来起こりうる問題点などまだまだわからない事が多い埋没法。そんな埋没法に関するさまざまな疑問や質問に美容外科ナースがお答えします。
- 周りにバレないか心配です。不自然になったり、腫れが長引いたりすることはありませんか?
- 正常な経過で埋没法を受ける事ができれば、失敗はしませんし、仕上がりも不自然になることはありません。腫れも通常であれば2、3日程度で落ち着きます。
周囲にバレないか?ということについてですが、それはなんとも言えません。なぜなら、ある日突然二重まぶたになるわけですから、周囲にあなたの印象が一重で認識されていたら何かしらの変化には気付くでしょう。ただし、それが美容整形を受けたとは思われません。メイクを変えたのかな?っと言う印象程度のことです。
もし、周囲に気付かれないようにするのであれば、手術の前からしっかりとアイメイクをするなどして目元の印象を誤魔化しておくことです。アイプチを使うと言うのも一つ手法です。 - 埋没で取れない方法はありますか?
- 残念ですが、取れない埋没法はありません。取れないと断言できる方法は存在しないんです。埋没法というのは、どんな糸を使おうが、どれだけ糸の本数を増やそうが、取れる可能性は常に秘めているということです。
ただし、取れにくくする埋没法はあります。瞼が厚ぼったければ、眼窩脂肪を取り除きすっきりとさせた上で埋没法を行ったり、糸の結び目を増やすことで瞼を支える力を強化するということも取れにくくする手法の一つです。
- 希望している目の形、二重まぶたの幅にすることはできますか?
- もちろん可能です。埋没法はシミュレーションで理想の仕上がりを確認した上で、デザインを描いてから治療しますのであなたの理想の二重まぶた、目の形に整えることができます。
大切なのはデザインです。シミュレーションで表現した理想の二重瞼を正確に医師に伝える事ができていれば失敗することはありません。 - 「埋没法で、失敗しない理想の二重瞼を叶えるためにすること、重要なのは「カウンセリング」です。医師はカウンセリングであなたの理想を聞き出し、それを形にするための固定位置を定めシミュレーションで表現します。そのシミュレーションがあなたの理想と合っていれば失敗することはありません。
- 傷跡は残ったりしませんか?
- 埋没法は傷跡の心配がない治療です。皮膚を切開するといってもわずか1、2㎜程度ですので傷跡の心配はないです。ただし、稀にですが、糸に対しアレルギー反応を引き起こした場合、糸の結び目部分に炎症を引き起こし、ポツンとした膨らみができてしまう事があります。
その場合、糸の材質を変えるか、今入っている糸を抜糸し、再び埋没法でかけ直すということで傷跡の心配はありません。
- 切らない埋没法ってありますが、本当に切らずにできるんですか?
- はい、可能です。
切るか切らないかというのは実は大きな問題ではありません。一般的な埋没法というのは糸を埋め込むためにメスでほんの少しですが切開を必要とします。でも皮膚を切ると言っても1㎜程度の切開ですし、その傷が残るかといえば、残りません。
切らない埋没法というのは、メスで皮膚を切らない代わりに針を使って埋没法の糸を皮下に埋め込む手法です。こちらも同程度皮膚にダメージを与えますが、穿刺痕は数日残流だけで自然に消失してしまいます。
いずれの方法も傷跡は残りませんし、どちらの方法であっても仕上がりや術後の経過、安全性に大きな差はありません。
- 埋没法で採れてしまうのが嫌です。取れない、もしくは取れにくい埋没法はどんな埋没法ですか?
- 取れない埋没法というのは実際には存在しません。どんな手法であっても取れないリスクというのはありません。取れない、取れにくい埋没法というのは、手術の方法、技術的な問題ではなく、埋没法を受けるまぶたの構造上の問題なんです。
その問題というのが「まぶたの厚み」です。
まぶたの厚みが問題である説明の前に、まぶたの基本的構造についてご説明しましょう。目を開けると言うのは、まぶたの中にある瞼板という組織が、持ち上げられることによって目が開きます。
一重まぶたの場合、目を開ける時、瞼板だけが持ち上げられ、皮膚は垂れ下がってしまいます。
しかし、二重まぶたは違います。二重瞼というのは、目を開ける時、瞼板が持ち上げられると同時に皮膚も持ち上げられることによって二重まぶたが作られるんです。
一重まぶたと二重まぶたの違いは、瞼板と皮膚との間に強い癒着があるか無いかということ。皮膚と瞼板との間に癒着があれば、二重まぶたになるんです。
埋没法は瞼板と皮膚とを糸で結んで癒着を作って二重まぶたにする方法です。そのため瞼が厚ぼったい、腫れぼったい場合、糸でどれだけしっかりと固定しても取れやすいというのが本当のところです。
取れない・取れにくい埋没法というのは、手術の方法や内容じゃなく、まぶたの厚みが大きな影響を与えてしまうとお考え下さい。