眼瞼下垂の手術後の検診について 抜糸編

眼瞼下垂 抜糸

皮膚を切開するからには必ず必要となる縫合、針と糸を使って傷を縫い合わせますので、一定の期間後に必ず糸を抜糸、抜く必要があります。ここでは眼瞼下垂の手術後の抜糸についてご案内していきます。

眼瞼下垂の手術

眼瞼下垂とは、目を開けようとしてもしっかりと開かない状態のこと。その原因は瞼と瞼を持ち上げる筋肉との接続に緩みができてしまったから。眼瞼下垂の手術というのは、この緩みをピンと伸ばして改善させ瞼の開きを改善させる治療です。

手術の方法は、瞼に切開を加えて内部の筋肉を処理するのですが、皮膚を切開するため術後に抜糸が必要となります。具体的な手術方法・内容については下記のリンクをクリックしてご確認下さい。

そもそも抜糸って

眼瞼下垂の手術は瞼全体に切開を加える手術です。そのため術後はすぐに傷を縫合して縫い合わせます。
糸で縫い合わせますので一定の期間が終了後、切開した部分が完全に癒着してから糸を取り除きます。

絶対に抜糸は必要なのか?

抜糸は必要です。抜糸をしない方法として、吸収糸を利用するという選択肢もありますが、外縫いと呼ばれる糸が皮膚上に出ている場合の吸収糸は溶けてなくなるタイミングが不明瞭な部分があるため、非吸収糸であるナイロン糸を用います。

抜糸のタイミング

:: 基本は7日後に抜糸

抜糸はいつ行うのかという質問が多いのですが、基本的には1週間で抜糸が可能です。しかし、10〜14日に設定しているクリニックもあります。それには理由があり、皮膚を縫合している糸は7日で可能ですが、二重のラインを固定している糸というのも手法としてあります。その場合、二重まぶたのライン固定の糸については10日以降、14日以内に抜糸しています。

何針縫うの?

傷を縫合する場合、何針という表現をしますが、その数というのは糸の結び目の数のことです。縫合というのは、1本の針の付いた糸を使って何箇所も縫合します。切開した範囲は皮膚の状態によってもその数は違ってきます。概ね片側10〜14箇所縫合しています。

抜糸の時って痛い?

実は抜糸の時って少し痛みを感じてしまうものなんです。皮膚そのものを直接切開したり傷つける訳では無いんですが、痛みが出てしまいます。その理由は2つ。
一つは、糸を抜糸する時というのは、結び目を少し引き上げて片側をハサミで切って糸を引き抜きます。その糸の結び目を引き上げるときに痛みが出てしまいます。
もう一つは、糸の結び目を引き上げて糸を切るときに皮膚の腫れやむくみなどがあり、結び目が埋もれている時はハサミの刺激で痛みを感じてしまう場合があります。
いずれの場合、麻酔等はできませんので少しの間だけ我慢する必要があるんです。

抜糸が遅いとどうなる?

眼瞼下垂の手術7日以降で抜糸しますが、遅くなることは問題ないんでしょうか。
実は抜糸のタイミングは遅いことも問題なんです。抜糸のタイミングが遅くなると糸に対し異物反応を起こす可能性があり、炎症反応として赤みが出てしまうことがあります。また、炎症を引き起こしている訳ですので傷にも良くありません。
また、糸が長期間露出しているということは感染のリスクも高くなります。なので抜糸のタイミングとしては7日で抜糸ということが一番望ましいものです。(5日の抜糸というクリニックもあります。)

抜糸を他のクリニックで受けることができる?

術後の抜糸ですが、基本的には手術を受けたクリニックで受ける必要があります。手術は遠方のクリニックで受けて抜糸だけ近くのクリニックで受けたい、海外で眼瞼下垂の手術を受ける予定なので、抜糸だけ近くのクリニックで受けたいという方がいらっしゃいますが、このような行為は絶対に避けるべきです。
手術は手術を行なった医師に責任があります。そのため抜糸だけ他のクリニックで受けるというのは避けるべき行為です。

眼瞼下垂の抜糸に関する疑問・質問

Q&A

眼瞼下垂の手術後の検診で必ず必要となる抜糸。糸を抜くだけでも多くの方は不安に感じてしまうもの。ここでは眼瞼下垂手術の術後抜糸に関するさまざまな疑問や不安にお答えします。

抜糸の痛みが怖いです。解ける糸で縫うことはできないの?
吸収糸というのは糸の強度の問題、太さの問題があり、基本的には使うことはできません。
糸を目立たせたくありません。透明の糸で傷を縫うことはできないんですか?
眼瞼下垂で使う縫合糸ですが、非常に細い糸を使います。そのため透明の糸となると抜糸をする際に影響が出てしまう可能性があるため利用することは難しいでしょう。
眼瞼下垂の手術の場合、目を開けている状態ですと糸は見えませんのでほとんど気にならないと思います。
連続縫合って聞いたんですが、どんな方法なんですか?
連続縫合というのは、傷跡を雑巾縫いのように連続して縫い合わせる方法です。稀にそのような縫合をする医師もいますが、繊細な瞼です。また皮膚の厚み部分で調整する必要がある場合もありますので、連続縫合はせず、1箇所1箇所丁寧に縫合することが望ましいです。
連続縫合のメリットは抜糸する際に2箇所糸を切るだけでスーッと抜糸できるので楽ということはありますが、傷跡を考えれば連続縫合は避けるべきなんです。

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