誰だって眼瞼下垂の手術で失敗なんてしたくない。でも外科手術という性質を考えると失敗は絶対に無いとは必ずしも言い切れない部分もある。
大切なのは失敗のリスクをどれだけ少なくするかということ。仮に失敗してもリカバリーできる術式であったり、上手な医者で眼瞼下垂の手術を受けたいと思うのは当然のこと。
ここでは眼瞼下垂の手術の失敗、万一失敗した時の対処法についてご紹介します。
眼瞼下垂手術の失敗
眼瞼下垂の手術の場合、失敗と言っても失敗の原因はそれぞれ違うし、医療的に失敗しているのか、それとも希望していた見た目の仕上がりに対し満足できなかったということで失敗したと感じているのか。眼瞼下垂の失敗にもいろいろな問題が潜んでいます。
希望していた仕上がりと違う
希望していた仕上がりと違うというのはトラブルは決して少なくはありません。もちろん、眼瞼下垂の手術を受けた方にとっては失敗と思われるかもしれませんが、手術そのものは正常な経過で終了したというケースも多いんです。どうして希望している仕上がりと違ってしまうのか、それは仕上がりのイメージが、あなたの思い描くものと、眼瞼下垂の手術を行う医師のイメージとに差がある場合に起こってしまいます。
失敗しないためのポイント
仕上がりについては医師と十分すぎるくらい話し合い、あなた自身が医師が仕上がりに対し確実に理解しているということを確認しておくことが必要です。眼瞼下垂の手術はそこがポイントです。どれだけ高い技術を持っていてもあなた自身がどういった仕上がりを希望しているのかということを医師が正確に把握していなければ眼瞼下垂の手術は失敗します。
- カウンセリングを十分に受ける
- 自分の要望を正確に細かく伝える
- 絵やシミュレーションを上手に活用する
失敗してしまった場合の対処法
眼瞼下垂の手術の場合、失敗してしまった場合の対処法は再手術以外に方法はありません。
再手術の方法ですが、瞼がしっかりと持ち上がる場合は、皮膚の処理だけで済みますが、瞼の開きまで修正する場合は、再度、眼窩隔膜を前転させて、瞼板に再固定する必要があるのですが、組織の癒着がどの程度弾き怒っているのかということで治療の難易度は大きく違います。癒着の解除、瘢痕の除去となると非常に難易度の高い修正手術となりますので慎重に考える必要があります。
医療的なミス・失敗
眼瞼下垂は外科的な治療であるということから、想定外の問題やトラブルを引き起こす可能性は否定できません。もちろん、それ以前に医者の技術や経験も大切です。眼瞼下垂の手術には以下のような医療的なミスやトラブルを引き起こす可能性があるということは知っておきましょう。
効果がなかった
眼瞼下垂の手術を受けて効果がなかったというのは、眼窩隔膜の前転処置がしっかりとできていない、固定が不十分であった可能性があります。その場合、再度、眼窩隔膜を前転させ、瞼板にしっかりと固定することで改善させることができます。
左右差がある
眼瞼下垂の手術でもっとも多いトラブルが術後の左右差です。この左右差は固定位置のずれや、固定が不十分な場合に起こるのですが、それ以外に瞼を持ち上げる癖も影響します。癖の場合は修正手術をすることなく時間の経過で改善する場合もあります。
傷跡がひどい・不自然
傷跡が汚かったり、ずれて縫合されていて引きつれや不自然な癒着を引き起こしてしまうことがあります。中には切開した両端にドッグイヤーなど縫合の明らかなズレによって生じてしまう不自然な傷跡も見受けられます。雑な手術、未熟な医師によるお粗末な眼瞼下垂の手術の結果は瞼が開くようになっても傷跡で悩んでしまうケースもありますので注意する必要があります。
目が開けにくくなった
眼瞼下垂の手術を受ける前よりも瞼が重く感じるようになってしまった。目が開け辛いなど眼瞼下垂の手術を受けたにも関わらず、効果がないどころか悪化したというケースもあります。もちろん、このようなケースは頻度としては非常に少なく稀なことですが、痛い思いをして手術を受けたにも関わらずこんな結果だと不信感が募りますよね。
この場合、腫れによって瞼を持ち上げることができなかったり、内部で強い瘢痕を引き起こしてしまい持ち上げることができない可能性があります。腫れが原因であれば少し時間を置くことで改善する可能性は見込めますが、強い瘢痕を作ってしまった場合、癒着によって開瞼障害を引き起こしている可能性がありますので、基本的には癒着の解除、瘢痕組織を除去し、再び眼窩隔膜を瞼板に固定する再建術が必要となることがあります。非常に難易度の高い治療であるため高い技術と豊富な経験が必要です。
万一失敗しても修正の可能性は十分ある!
眼瞼下垂の手術の結果に満足できなかった、失敗してしまったという方、決して諦める必要はありません。状態にもよりますが、基本的には修正・修復は可能です。大切なのは信頼できる医師に任せること。失敗して無駄な時間とお金を費やしてしまっても修復できれば結果には満足できるものです。眼瞼下垂の手術で失敗したからといって諦める必要はありません。
このように眼瞼下垂の手術は失敗のリスクは必ず潜んでいます。これから眼瞼下垂の手術・治療を受けようと考えている方は、失敗しないために自分自身でやるべきこと、受けるべきことを確実に実践しておきましょう。
これって失敗?
眼瞼下垂の手術を受けた後に出現する症状や、術後に感じる不安なこと。これって失敗なの?そんな不安は誰もが感じることです。ここでは眼瞼下垂の術後に不安になる「これって失敗なの?」そんな状態について解説します。
腫れが強くなかなか引かない
眼瞼下垂の術後は翌日から極端に腫れがひどくなります。晴れのピークは3、4日でそれ以降少しずつ腫れが落ち着いてくるのが一般的です。腫れが4日過ぎてもピーク時と変わらない場合、感染など何かしら炎症を引き起こしている可能性がありますので主治医の診察を受けましょう。場合によっては血腫などが形成されていたりすると、血腫を取り除くことが腫れを早く改善させることができる場合もあります。いずれにせよ、腫れの状態に応じて適切な処置を受けることで腫れを早期に回復させる可能性があります。
糸が数本取れてしまったかも
眼瞼下垂の手術で傷を縫合する糸ですが、7、もしくは8号の糸を使います。実はこれ非常に細い糸で髪の毛よりも細い糸なんです。(保険治療の場合は少し太めの糸を使うクリニックが多いです。)数日後から洗顔することができるようになるのですが、その際に傷を塗っている糸がたまに取れてしまうことがあります。糸が取れてしまうこと自体は失敗ではありませんのでご安心ください。傷跡が開いている状態であれば処置が必要になることがありますが、問題がなければ、基本的にはそのまま放置してよいことです。
眼瞼下垂の名医・お勧めクリニック
眼瞼下垂の手術で失敗したとき相談できる眼瞼下垂の名医・お勧めクリニックをご紹介します。