「眼瞼下垂」で理想の二重瞼に
目は口ほどにものを言う! 一瞬の印象や感情を表現する「まぶた」
まぶたは顔の中心にあり、さまざまな表情を作ることができるため誰もが最初に見る視点の中心と言えるでしょう。周囲に与える目の表情・印象は不安感や嫌悪感など感情までも映し出すため、容姿としてもっとも重要なパーツです。
あなた自身を美しく飾ることができるまぶたは、華やかさやかわいさも表現することができるので映える目元には気をつけていることでしょう。
そんな大切なまぶたですが、しっかりと開けていますか?
少し無理して開けていませんか?
あなたが知らないうちに、気が付かないうちに瞼に何かしらのダメージを受けて、瞼がしっかりと開いていない、瞼に代償的作用が自然に働いて、おでこの筋肉を使って目を開けてしまっていることが多いんです。
それが「眼瞼下垂」なんです。
眼瞼下垂
眼瞼下垂とは、眼瞼(まぶた)+下垂(垂れている)のことで、目がしっかりと開いていない、まぶたが持ち上がらない・持ち上げることができない、瞼が垂れ下がっている状態を言います。
瞼がしっかりと持ち上がらないことから、黒目の露出が減り、目が小さく見えてしまったり、眠そうな目元の印象に見えてしまったり、目つきが悪くなってしまうためネガティブな表現が強く出てしまうことから治療を希望している人が急増しています。
眼瞼下垂の手術需要が増えたことから、多くの医療機関が眼瞼下垂の手術を手がけるようになり、手術を受けやすい環境が整ったのは良いことなのですが、その反面さまざまなトラブルを引き起こしているのも事実です。
ここではそんな眼瞼下垂について詳しく解説していきます。
眼瞼下垂の症状
眼瞼下垂はまぶたが黒目に覆いかぶさるように下がることから、上方向の視野の狭窄・障害を起こしてしまいます。視野の障害を引き起こすことで、見えにくさをカバーしようとして、顎を上げた姿勢が楽ということもあり、姿勢が悪化してしまうことも多い。
また、眼瞼下垂になると瞼を持ち上げる筋肉(眼瞼挙筋)、ミューラー筋の働きが悪いと錯覚してしまい、おでこの筋肉(前頭筋)を使って瞼を持ち上げようとする代償作用※が働いてしまうことで前頭筋を使って瞼を持ち上げようとしてしまいます。
そうなると本来過剰に動くことのない前頭筋やミューラー筋に力が入ってしまい過緊張状態が続くことによって、肩こりや偏頭痛といった症状を引き起こしてしまいます。
- 目の開きが悪い
- 偏頭痛が日常的にある
- 目つきが悪い
- 目の開きに左右差がある
- 目の奥の痛み
- めまい(目眩)
- 気分障害・不安障害
- 非アレルギー性の喘息
- 瞼が重く感じる
- しっかりと開かない
- 肩こりが酷い
- 片側の瞼がしっかりと開かない
- 睡眠障害
- 自律神経失調
- 顎関節症
- 眼瞼痙攣・顔面の痙攣 など
眼瞼下垂の治療というのは、見た目を改善させる目的だけではなく、これらのようなさまざまな症状を改善させることができます。
中でも挙筋前転法は弛んでしまった瞼の開閉のメカニズムをしっかりと再固定する治療ですので、治療そのものが非常に生理的であり、医師の間でも治療を受ける方、希望している方が非常に増えています。
眼瞼下垂の種類(程度・分類)
眼瞼下垂にはその程度、開き具合によって軽度、重度と言ったように3つに分けることが多いです。
先天性眼瞼下垂
生まれつき瞼を持ち上げる筋肉に問題があり、まぶたをしっかりと持ち上げることができない状態が先天性眼瞼下垂です。先天性眼瞼下垂は筋肉の働きはほとんどない状態、両側の目に起こるのではなく、ほとんどの場合、片側だけがしっかりと開かない、垂れ下がった状態を引き起こします。
また、先天性眼瞼下垂は乱視の原因となることがあり、定期的な眼科的検査を受け乱視度が悪化した場合は積極的な治療(手術)が推奨されます。
主な治療法としては、太ももなどから筋肉(正くは筋膜)を移植する筋膜移植法です。
後天性眼瞼下垂
先天性眼瞼下垂のように生まれつき瞼を持ち上げることができない眼瞼下垂に対して、後天性とはもともとは正常に開眼できていたのに、少しずつ瞼が垂れ下がってしまう状態を言います。
後天性眼瞼下垂は大きく2つに分けて考えたほうがわかりやすいと思いますので、ここではそのように説明します。一つは神経(神経の接続も含む)・筋肉に障害を伴う病的な眼瞼下垂、もう一つは老人性眼瞼下垂、ハードコンタクトレンズを使用している方、目を擦る癖のある方、目を酷使する方など普通の社会生活によって誰もが生じる可能性のある眼瞼下垂です。後者を腱膜性眼瞼下垂と言います。
腱膜性眼瞼下垂は、瞼を持ち上げる筋肉と瞼板との接続が緩んでしまうことで起きてしまう眼瞼下垂です。
偽性眼瞼下垂
一見、目がしっかりと開いていないように見えるため眼瞼下垂のように見えてしまいますが、筋肉の動きや接続は正常です。瞼の皮膚の著しいたるみや、眉が下がってしまった眉毛下垂、目の周りの筋肉が痙攣してしまう眼瞼痙攣などによってしっかりと瞼を持ち上げることができない状態を偽性眼瞼下垂と言います。
眼瞼下垂のチェック【セルフ診断】
眼瞼下垂をチェックすることはそれほど難しいことではありません。
眼瞼下垂になると様々な症状が現れます。眼瞼下垂による症状には、次のようなものがあります。
それでは今のあなたの瞼の状態が、眼瞼下垂かどうか、早速チェック、セルフ診断してみましょう。
【見た目の変化】
- □以前に比べ目が小さくなったと感じる
- □上瞼が窪んでいる・凹んでいる
- □皮膚のたるみが強くなった
- □瞼が三重、四重になってきた
- □眉毛と瞼の距離が長くなった
- □目の開きに左右差がある
- □眠そうな目になった、元々眠そうな目
- □目つきが悪い、きつくなったと言われる
- □おでこのシワが深い、深くなってきた
- □姿勢が悪くなった(仰反るような姿勢:後傾姿勢)
- □上目使いの逆バージョン など
【感じる症状】
- □まぶたが重くなった気がする
- □目を開くときにおでこを使って開けてしまう
- □視野が狭くなったような気がする
- □眼精疲労が悪化
- □夕方になると、目の奥や額部分に痛みや苦痛を感じる
- □慢性的な偏頭痛
- □肩こりがひどい
- □不眠・睡眠障害
- □不安感が強い
- □不定愁訴の症状がある
- □眼瞼痙攣がある、時々ある
【その他のチェック】
- □目をよくこする癖がある
- □コンタクトレンズ(ハードタイプ)を使っている
- □埋没法など過去に美容整形の治療を受けている
- □1日のうちパソコンを使う時間が長い
- □著しい逆まつげ など
このチェックリストに該当する数が多い人ほど眼瞼下垂の可能性が高くなります。だからと言って手術の必要があると言うわけではありません。
なぜなら眼瞼下垂は緊急性のある疾患じゃありません。手術・治療を受けるか否かは費用面、術後のダウンタイム、治療におけるリスクに対し、治療によって得られる効果、満足度が上まっていると判断できた場合です。もちろん、そこには整容的、美容的な側面も含めた判断が必要になります。
“眼瞼下垂のセルフチェックの方法【眼瞼下垂診断チェックシート】”では、スマホを使ったさらに細かい眼瞼下垂の診断についてもご紹介しています。是非、参考にしてみて下さい。
眼瞼下垂の原因
眼瞼下垂の原因は、それぞれ眼瞼下垂のタイプによって違います。
先天性眼瞼下垂は、生まれつき、瞼を持ち上げたり下げたりする「眼瞼挙筋」という筋肉の発達に障害があったり、上眼瞼挙筋を動かす神経に障害や異常があったりすることが原因です。
後天性眼瞼下垂の場合、先天性眼瞼下垂とは違い筋肉や神経に障害や異常はありませんが、瞼を持ち上げる筋肉と瞼との接続に緩みが出てしまったり、瞼の皮膚そのものが加齢などによって伸びて垂れ下がってしまい、瞼をしっかりと持ち上げることができなくなってしまったことが原因です。
- 筋原性下垂筋肉が原因の眼瞼下垂
- 腱膜性下垂瞼と瞼を持ち上げる筋肉との接続が緩んでしまう
- 神経原因性下垂神経が原因による眼瞼下垂
- 偽性眼瞼下垂瞼の皮膚のたるみによって諸症状を引き起こす眼瞼下垂
このように眼瞼下垂の原因にはいつくかの種類があります。しかし、筋肉や神経が原因の眼瞼下垂というのはそれほど多いものではなく、多くの眼瞼下垂は腱膜性眼瞼下垂、偽性眼瞼下垂なんです。
眼瞼下垂の治療・手術
眼瞼下垂を治すことができるのは手術。手術以外にはありません。
ネットやSNSなどにはまぶたに塗って眼瞼下垂を治すというクリーム、レーザーで眼瞼下垂を治療するといった情報が氾濫していますが、いずれも有効な手段じゃありません。
なぜなら眼瞼下垂の原因というのは、まぶたを持ち上げる筋肉、筋肉に付随している組織が問題を引き起こしていることが明白です。クリームを塗るだけで組織が結びつくような作用は起こり得ませんし、レーザー治療で改善できることも無いんです。
眼瞼下垂を治す方法は、外科手術以外に方法はないということだけは知っておくべきでしょう。
挙筋前転法
挙筋前転法は、眼窩脂肪を覆っている眼窩隔膜に切開を加え、その下側の断片を引っ張り出して瞼板に再固定する治療法です。腱膜性眼瞼下垂というのは、挙筋腱膜と瞼板との接続が緩んでしまうことが原因ですので、緩みのない状態にしてしっかりと再固定することで瞼の開きが劇的に改善します。
挙筋前転法は、筋肉に刺激や影響を与える治療ではありません。挙筋腱膜と瞼板との接続をしっかりとするだけなので非常に生理的に眼瞼下垂を治すことができるのです。
挙筋短縮法
挙筋短縮法は、瞼を持ち上げる筋肉(上眼瞼挙筋)を切断して短縮するか、折り畳んで短くして縫い合わせること瞼の開きを改善させる手術です。タッキング法とも呼ばれる挙筋前転法は歴史のある治療で、古くから主に眼科で行われてきた手術方法です。
皮膚の表面を切開する方法と、皮膚を傷つけない瞼の表面を切開せずに瞼の裏側(結膜側)から治療する2つの方法があります。
筋膜移植術
筋膜移植術というのは、文字通り(筋膜)を(移植)する治療法です。瞼を持ち上げる筋肉、上眼瞼挙筋の機能がありませんので、太ももなどから筋膜を採取し、採取した筋膜を前頭筋の断片に固定し、もう片方を瞼板に固定することで、前頭筋を使って瞼を持ち上げる、目を開けるようにする手術です。
その他(上眼瞼切開・眉毛下切開)
上眼瞼切開
弛んでしまった余分な瞼の皮膚を切開・切除することで目の開きを良くする治療です。一重まぶたの方を二重まぶたにすることができますし、希望する目の形に整えることもできます。
眉毛下切開
弛んでいる瞼の余分な皮膚を眉の直下を切開・切除し引き上げて目を大きくする、たるみを取り除く治療です。眉の直下を切開するため目尻側のたるみを大幅に取り除くことができます。
眼瞼下垂の程度・分類
眼瞼下垂にはその程度、開き具合によって軽度、重度と言ったように3つに分類されます。
正常なまぶた
正常なまぶたというのは黒目が8割ほど露出しており、瞳孔がしっかりと見えている、まぶたが瞳孔にかぶさらない状態を言います。この状態では眼瞼下垂の手術を行う必要はありません。そのため美容的な美しさを求める場合、皮膚の折り返す位置を調整する二重まぶたの手術(埋没法や切開法)などで希望の目元を作り出すことになります。
軽度の眼瞼下垂
黒目の露出率は60%程度。まぶたが瞳孔にかかりはしないが、ほとんどギリギリの状態を言います。この状態では開瞼障害と診断されることはまずありません。また、基本的に眼瞼下垂の治療適応となることもないでしょう。ただし、美容的な意味、美しさを求める場合は眼瞼下垂の手術によって目の開き具合をさらに改善し、目を大きく、黒目がちな目元にすることは可能です。
中等度の眼瞼下垂
黒目の露出率は50〜60%程度でかろうじてまぶたが瞳孔にかかるかどうかといった状態です。二重まぶたの手術で対応できる場合も多いのですが、黒目を大きくしたい、目力をアップさせたいという希望があるのなら眼瞼下垂の手術で希望の仕上がり、目元を手に入れることができるでしょう。保険診療の適応範囲ギリギリですが、基本的には保険外となります。
重度の眼瞼下垂
軽度の眼瞼下垂中等度の眼瞼下垂重度の眼瞼下垂正常なまぶた黒目の露出は少なく、完全に瞳孔にもまぶたがかぶさっている状態です。この状態というのは見た目の問題だけではなく、上方の視野にまで影響しますし、日常生活への悪影響も十分考えられます。眼瞼下垂の手術によって解消させることはできますが、挙筋短縮法や筋膜移植法など大掛かりな手術が必要です。
眼瞼下垂の手術費用
眼瞼下垂の手術を受けたいと思ってもやっぱり気になるのが治療費用。一体どれくらいの費用がかかるんだろう。誰だって気になりますよね。
眼瞼下垂の治療というのは、保険治療と保険外治療(自由診療)の2つがあります。
保険治療というのは、風邪を引いた時にクリニックで診察・治療を受けて支払う費用と同じ公的に定められた診療報酬です。そのため日本全国どこで受けても治療費用は同じです。
自由診療というのはそれぞれのクリニックで定められている治療費です。そのため幅広く30万円で受けられるところから100万円を超える手術費用を設定しているクリニックまであります。
勘違いしてはいけないのは、安いから技術が低い、高いから技術が高いということは絶対にありません。どちらも価格設定も問題があると考えたほうが良いでしょう。
眼瞼下垂にはやはり適正価格、相場価格というのがあります。相場価格から逸脱した価格設定のクリニックには何かしらの問題があると考えたほうが良いでしょう。
眼瞼下垂の平均的な価格設定は50万円前後です。治療時間や技術的なことを考慮するとやはり50万円前後というのが適正価格ではないでしょうか。
美容整形としての眼瞼下垂
眼瞼下垂の手術はなにも病気の治療だけではありません。一重まぶたを二重まぶたにしたり、二重まぶたの幅を広げる治療と同じように美容整形の手術の一つとして眼瞼下垂の手術を受ける方も多いんです。
美容整形としての眼瞼下垂とは
美容整形の代表的な手術として“二重まぶたにする”という治療法があります。
実は、二重瞼の整形手術というのは、瞼の皮膚の処理する治療法であり、まぶたの開き具合を改善できる治療ではありません。
「えっ?」と思う方も多いと思いますが、二重瞼の手術というのは、瞼の皮膚を持ち上げて皮膚の折り返す位置、高さを変えることしかやっていないんです。
一重まぶたのように皮膚が垂れて黒目を覆っているタイプの目元を美容整形で二重まぶたにすれば、垂れている皮膚を持ち上げるため目が大きくなったように見せることはできますが、実は目そのものが大きくなっている訳じゃないんです。
しかし、眼瞼下垂の手術は違います。眼瞼下垂の手術は筋肉を処理することで今まで持ち上げていた瞼の量、目の縦幅をさらに広げることができるので、黒目の露出が増え、黒目が大きくなったように見せることができるんです。
デカ目、黒目がちな目にしたいという方に、美容整形としての眼瞼下垂の手術が非常に高い人気があります。
- 黒目がちな表現力のある瞼に変わる
- 目力のある美しい二重まぶたにする
- たるみを取って目を大きくする
- まぶたの開きを良くする など
美容的な眼瞼下垂の手術というのは、美しさを追求するための治療です。これまでの二重瞼の手術のように一重瞼を二重瞼にしたり、二重瞼の幅を広げるのではなく、瞼の開きを今よりもさらに大きくすることで黒目の露出を増やすことで、目力のある表現力豊かな二重まぶたにすることを目的としています。
美容的な目的ですから保険適用とはならず、すべて自費診療として受けるため仕上がりに対する要望を自由に追求することができるのが最大のメリットです。
もちろん、美容的な眼瞼下垂だからと言って、見た目の美しさだけではありません。偏頭痛や肩こりなど通常の眼瞼下垂の手術と同様、さまざまな症状も同時に解消させることができます。
クリニックの選び方
眼瞼下垂の手術を受けたいと思ってもやっぱり気になるのがクリニック、医師選びです。失敗したくないし、満足のいく結果で終わらせたい!誰もが同じことを考えるでしょう。
どこで受ければ良いんだろう。これだけクリニックが多いとどこで受ければ良いのか本当に困ります。
- 医師としての経験は長いのか?
- どこで経験を積んできたのか?
- 専門性は高いのか?
- カウンセリングは医師が行っているか?
- クリニックの雰囲気は?
- 医師と愛称は良さそうか? など
眼瞼下垂の手術を受けるならやはり経験豊富で上手な医者に手術をしてもらいたい。それが本音ですよね。クリニックの選び方として、これら6つのポイントは最低でもチェックしておきましょう。
また、相性も大切です。カウンセリング能力の低い医師は避けるべきでしょう。なぜならカウンセリングというのは、あなたの要望、仕上がりの形状等を把握する大切な時間です。聞き下手な医師、説明が適当でいいかげんな医師、話しにくい医師などはあなたの要望すらまともに聞いてはくれません。いくら技術が高いと評判が高くても手術の仕上がりには絶対に満足なんてできません。相性が良いか悪いかというのは、あなた自身が言い出せるかどうかということに関わってきます。そこがクリニック選びにおいて非常に重要なポイントになるでしょう。
眼瞼下垂に関するさまざまな疑問
- 眼瞼下垂の手術を受けたらいつ頃から症状は取れるの?
- 術後どれくらいから症状が改善するかということですが、個人差があるということ、それぞれの症状によって違います。例えば瞼の開きが悪い症状の場合、術直後から症状は改善しますが、その後に強い腫れを生じますので、1〜2週間かかる場合もあります。
偏頭痛や肩こりなどは多くの場合、術後2〜3日で症状の改善を実感することができます。
- 希望する仕上がりはどこまで聞いてくれるの?
- 二重瞼の幅や、黒目の露出具合など理想的な目ってありますよね。眼瞼下垂の手術はそれを叶える現実的な手術です。どこまで理想を叶えてくれるのかということですが、保険診療の場合、希望通りの結果になるとは限りません。というよりも希望を叶えてくれることはないと言って良いでしょう。
なぜなら保険診療というのは、病気としての眼瞼下垂の治療です。しっかりと目をあけることができるということが治療のゴールです。もちろん、見た目に左右差があったりおかしな目元になるということはありませんが、あなたの希望する目の大きさや二重まぶたを叶える治療ではありません。その場合は、美容的な眼瞼下垂の手術が必要となります。
- 眼瞼下垂の手術は保険でできるって本当ですか?
- 本当です。眼瞼下垂という診断が付き、医師が手術の適応という判断をした場合は保険で治療できる場合があります。
- 眼瞼下垂の保険適用について
- 眼瞼下垂の手術を受けて再発することはあるんですか?
- 眼瞼下垂の術後の再発ですが、加齢による変化はありますが再発といったことはありません。誰でも手術を受けてから、その時点から少しずつたるみを生じます。加齢によって再びたるみが出てしまうことは再発とは違いますので、安心して眼瞼下垂の手術を受けて良いと思います。
- 眼瞼下垂の術後のダウンタイムってどれくらいかかるものですか?
- 眼瞼下垂のダウンタイムですが、抜糸が7日以降ですので糸が残っている期間はお仕事などは避けることをお勧めします。メガネをかけてごまかせるということであればもう少し短くても良いでしょう。
- 眼瞼下垂のダウンタイムについて
- 目を開けるときに重く感じることはありませんが、見た目にしっかりと開いていない気がします。それって眼瞼下垂ですか?手術で解消できるものなんでしょうか?
- 目を開ける動作に重く感じるかどうかは、人それぞれ違います。まぶたの開きを重く苦痛と感じる方もいれば、重く感じることがないことから苦痛と思わない方もいます。眼瞼下垂というのは瞼をしっかりと持ち上げることができない状態を言いますから、ご自身で目がしっかりと開いていないと思うのであれば眼瞼下垂の可能性はありますし、眼瞼下垂の治療・手術でしっかりと開く目元、二重まぶたに変わることはできるはずです。
- 眼瞼下垂の手術を受けて失敗したらどうなるんですか?
- 失敗と言ってもその程度と状態によっても違います。比較的簡単に修正できるものもあれば、難易度の高い修正もあります。基本的に眼瞼下垂の手術で失敗した場合は修正手術で整えることができるものです。