切開法の術後の経過と過ごし方

切開法は瞼の皮膚を切って二重まぶたにする方法ですが、術後はいったいどんな状態なんだろう。腫れはどれくらいあるの? 術後の状態や経過について気になっている方も多いのではないでしょうか? 本記事では切開法を受けた際の腫れや痛みなど術後の経過について説明します。切開法を検討している方は是非参考にして下さい。

切開法の術後の経過と過ごし方

そもそも切開法って何?

切開法というのは、一重まぶたを二重瞼に整形する代表的な治療法の一つです。皮膚を切って組織の癒着によって作られるため二重瞼のラインが取れるリスクが無く、安全に理想の二重瞼にすることができるのが大きな特徴です。
そんな切開法ですが、皮膚を切開することから、腫れや内出血、痛みなどを術後に引き起こしてしまいます。まずは切開法の術後の状態について確認しておきましょう。

術後の腫れ

ここでは切開法を受けた後に必ず引き起こす腫れについてご案内します。

腫れる原因

切開法は術後必ず腫れます。手術によってできた切開痕、傷口に炎症を引き起こします。さらに手術ですから切開した術野を広げたり、引っ張ったりしますし、出血した場合は電気メスでその部分を焼いて止血します。そのためさらに強い炎症を引き起こします。強い炎症を引き起こすと周辺組織は治癒しようとして、リンパ液などが流れ込み腫れが引き起こされるのです。これは体の自然な反応で仕方のないことです。

腫れの強さ

腫れの強さには個人差はありますが、手術創のダメージの程度、その方の個体差で全く違ってきます。不慣れな医師、操作が雑な医師、手術時間が長くなってしまったり、手術の助手の操作が雑ということだけでも腫れの程度は違ってくるものです。

さらに切開法の場合、切開部分からまつ毛側部分までが腫れてしまうと、皮膚の折り返しがしっかりとできずより強い腫れを作ってしまいます。

腫れる期間

手術だから腫れは仕方ないと覚悟するでしょう。そこで皆さんが一番気になるのが、腫れの期間ではないですか?切開法では実際にどれくらいの期間晴れてしまうのか? その疑問にお答えしましょう

手術直後というのは、腫れのピークじゃないんです。もちろん、腫れてはいますが、炎症による腫れというよりも麻酔などによる物理的な腫れが強いんです。実は切開法の術後の腫れで一番強いのは翌日です。一般的に腫れのピークは翌日だと考えておきましょう。手術当日の夜から腫れが強くなる方もいますが、ほとんどは翌日朝起きたらびっくりするほど腫れてしまいます。

強い腫れのピークは1、2日程度持続し、その後、炎症が落ち着き始めると同時に腫れも引き始めます。一般的には術後5日目には6〜7割の腫れが引いて、7日後の抜糸の時には7〜8割の腫れが引いているものです。糸が残っているだけでも腫れは助長してしまいますので、抜糸するまでは一定の腫れは残っていると考えて良いでしょう。そうして7日後に抜糸をし10〜14日後には腫れはほぼ落ち着いていて、軽い浮腫程度の状態に落ち着きます。

もちろん、腫れの程度や期間には個人差があります。腫れやすい人、腫れにくい人がいますのでここで説明した通りではありません。そのため切開法を受ける場合は余裕のあるスケジュールを立てて挑みましょう。

腫れを早く引かせる方法

切開法を受けられる方のほとんどは少しでも早く腫れを引かせたいと願うでしょう。
早く引かせる方法というのは、腫れの原因である炎症を早く落ち着かせることです。それじゃ、どうやって早く炎症を落ち着かせるのか。それは物理的に冷やすということです。炎症を鎮めるのは冷やすのが効果的です。そのため術後はしっかりと目元を冷やしましょう。
ただし、冷やしすぎると返って逆効果にもなりますので冷やし過ぎは厳禁です。冷やし方は医師の指示通り冷やしましょう。以下に一般的な切開法の術後の冷やし方をご案内しておきます。

術後の冷やし方

アイスノンでは冷やし過ぎてしまいますので、アイスノン等を使う場合は、タオルをしっかりと巻いて使用して下さい。ちょっと冷えてるかなって程度の冷たさで十分です。冷水程度の冷たさの温度が良いでしょう。冷やす時間は1時間程度を1、2回実践してください。手術当日と2、3日まで冷やし、それ以降は逆に少し温める程度が良いでしょう。

冷やし方の方法やポイントは治療を受けたクリニックの医師の指示に従ってください。ここでご紹介する方法が全てではありません。

術後の痛み

切開法の術後の痛みはほとんどないと言って良いでしょう。術後に渡される内服薬の服用で痛みを感じることはほとんどありません。万一、痛みが持続する場合は、何かしらの異常を引き起こしている可能性がありますので躊躇することなく医師に相談しましょう。

内出血

切開法の術後は、多くの確率で内出血を引き起こすと考えて良いでしょう。そんな内出血を引き起こす原因と改善するまでの期間についてご案内します。

内出血の原因

内出血の原因は、手術で血管を傷つけたことによるものです。手術中は電気メスで止血しますが、その時は出ていなくても術後に出てしまうということはよくあることです。また、血圧が上がったりすることで内出血のリスクは高くなります。

内出血の強さ

内出血の強さも腫れと同様、個人差があります。強く出てしまう人もいればそれほど出ない人もいます。

ただ注意しないといけないのは、翌日、2日目に目が開けられないくらい紫色に内出血が出てしまった場合、自然な吸収を待つのではなく、速やかに中に出来てしまった血の塊を取り除く必要があります。素人の判断は危険です。不安な方は必ず医師の診察を受けましょう。

内出血が引くまで

内出血が引くまでの期間は軽度のものであれば、3、4日程度で消えてしまいます。しかし、内出血の量が多いと1週間程度かかってしまうことがあります。

内出血は赤み、紫色になってしまいますが、必ず吸収されるものです。不安がらずに待ちましょう。また、コンシーラなどメイクで十分隠すことができます。

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