挙筋前転法

挙筋前転法

挙筋前転法
生理的な動きで自然にまぶたの開きが改善する
現在、眼瞼下垂の主流とされている術式がこの「挙筋前転法」と呼ばれる方法。信州大学の松尾教授が考案した術式で挙筋短縮法のように筋肉に障害を与えることなく生理的な回復を図ることができる方法です。まぶたの筋肉はミューラー筋と呼ばれる筋肉なのですが、ミューラー筋というのは自律神経が関与しているため、安易に手をつけると言うのは高いリスクを抱えることになるのです。その点、挙筋前転法はミューラー筋を温存したまま開きやすさを改善できるという最大のメリットがあるため多くの医師が実践しているのです。

眼瞼下垂手術 vol.01〔挙筋前転法〕
挙筋前転法を知る前に、眼瞼下垂のタイプを知っておきましょう。まぶたの基本的な構造というのは本来、挙筋腱膜と瞼板とがしっかりと結び付いた状態で、挙筋が収縮し瞼板が持ち上げられることでまぶたが開きます。腱膜性眼瞼下垂というのは挙筋腱膜と瞼板との結びつきが悪くなってしまった状態を言います。挙筋前転法というのは、眼窩隔膜を横に切開し、切った断面を下側に引き出して(前転)挙筋腱膜ごと瞼板にしっかりと結び付けることで開きやすさを改善させるのです。ミューラー筋を一切傷つけることなく瞼板と挙筋腱膜とを結び直せるため非常に生理的な理想の眼瞼下垂の手術と言えるのです。
※ミューラー筋は交感神経支配なので障害を与えられると、不定愁訴や片頭痛、肩凝り、目の奥部痛などさまざまな症状を起こす可能性があると言われています。

挙筋前転法の実際
まぶた全体に麻酔をします。挙筋前転法の手術で痛いのはこの麻酔です。麻酔が効いてしまえば痛みを感じる心配はないです。次に皮膚を切開します。その際、眼輪筋や瞼板前組織も同時に切除し、眼窩隔膜を露出させます。眼窩隔膜に切開を加え下側の断片を引き下げて瞼板に固定します。固定箇所は概ね3ヶ所のようですが、状態によっては2ヶ所ということもあるそうです。瞼板への固定の際に痛みを感じることもあるそうですが、その部分は麻酔が効かない場合も多いそうです。 開きやすさを確認し問題なければ傷を縫合し手術は終了です。

挙筋前転法の最大のメリットと主な効果
挙筋前転法の一番のメリットはなんといっても生理的な改善。単純に緩んでしまったまぶたの持ち上がりを引き締めるだけなので、眼瞼下垂の手術が成功すればさまざまな症状の緩和・改善がみられるということ。挙筋短縮法(タッキング)のようにミューラー筋を切除するなどの障害を与える心配がないので極めて安全なのである。ただし、これはあくまで手術が成功するということが前提。不慣れな医師による適当な挙筋前転法ではトラブルを引き起こしやすいため要注意である。

┃挙筋前転法で得られる効果
目の開きやすさが改善 / 黒目が大きく見える / たるみの改善 / 若返り
二重まぶた / 片頭痛の改善 / 目の奥の痛みの改善 / 肩凝りの改善
眼精疲労 / 不定愁訴の解消など

┃挙筋前転法のリスク
腫れ / 内出血 / 腫れによる一時的な左右差 / 傷の赤み(1、2カ月)
※1週間を過ぎて腫れが落ちつても左右差がある場合は修正手術が必要になります。

┃挙筋前転法のダウンタイム
挙筋前転法の術後の腫れは概ね10から14日程度です。腫れのピークは2、3日でその後徐々に引いてきます。

┃挙筋前転法におけるリスクとデメリット
著しい腫れ / 内出血 / 左右差 / ビックリ目(ギョロっとした目)
目が閉じにくくなる / ドライアイなど
※こられのリスクは医師の技術で大きく変わってきます。

挙筋前転法を受ける上での注意
挙筋前転法は医科向けの教科書に載っているし、一定の経験があれば誰でも導入できる手術。しかし、そこに大きな落とし穴がある。一部の美容外科医は適当な経験で教科書を読んで実践しているところも少なくない。特に大手美容外科なんかはろくな経験もない医者が指導医として君臨し、そんな技術のない医者から指導された医師もまた低い医療レベルでの技術が表面上正当な治療として挙筋前転法を実施している。しかし、患者からすれば「眼瞼下垂の手術=できる医師」として勘違いしても仕方ないのが現在の状況である。 また、信州大学の松尾教授が考案したからと言って、信州大学卒業の医師が同じように訓練を受けた訳ではない。愚かな医師のイメージ戦略に騙されるほど愚かなことはないのである。

挙筋前転法には匠の技術が大きく盛り込まれている!!
同じ挙筋前転法という術式であってもそれをおこなう医師で結果は大きく違うということを知ってほしい。眼瞼下垂の手術は教科書通りに実施すればどんな医者でも一定の成果を上げ、結果を出すことはできる。しかし、技術の高い医師と低い医師とでは仕上がりの自然さ、効果の持続、腫れなどのダウンタイムの短さに大きな差が生まれる。そこに匠の技の差が極端に出るもの。
例えるなら美容師さんの技術ひとつで一見同じようなカットに見えても、スタイリングの持続や髪の毛質感、傷み方が大きく変わってくるのと同じこと。髪なら伸びるまでまって美容師を変えれば済むが、美容外科ではそうはいかない。眼瞼下垂の手術を受けるには本当の名医を探しそこで受けることが重要なのである。
→ 名医のご紹介

まぶたの中では、瞼を持ち上げる筋肉(眼瞼挙筋)と瞼板とは、挙筋腱膜を介してくっついた状態で存在しています。そのため、眼瞼挙筋が収縮すると、挙筋腱膜を通して瞼板を持ち上げ開眼するのですが、この瞼板と挙筋腱膜がなんらかの原因によって、外れてしまったり、緩んだりしてしまうと、今まで連動した動作に遊びが発生し、開き具合が悪くなります。挙筋前転法という治療は、挙筋腱膜と瞼板とを再固定するために、生理的な改善が認められる画期的な治療法で信州大学病院形成外科の松尾教授が広めた治療法で松尾式とも呼ばれています。
この方法は多くの形成外科や美容外科で導入されているように広告などではみかけるのですが、実際に正しい術式で治療されているということではなく、多くの場合、文献などを参考にして適当に治療されているケースが多く、治療後に多くのトラブル抱えるケースも少なくありません。正しい治療を安全に受けるには正しい情報を得ることが非常に重要なのです。

伸びてしまった挙筋腱膜を元に戻すには、眼窩隔膜と呼ばれる眼窩脂肪を包んでいる膜を切開し軽く引き出して、瞼板に固定します。眼窩隔膜と挙筋腱膜はくっついているため、眼窩隔膜を引き出し固定することで、挙筋腱膜が短縮され、開瞼状態が改善するのです。

■手術時間:2~3時間程度
■費用:健康保険が適応された場合は6~7万円程度。自費診療の場合はクリニックによって大きく違います。

正しい挙筋前転法の治療が受けられるクリニックはこちら