眼瞼下垂とは

眼瞼下垂

朝、目が覚めた瞬間、いつもより少し重いまぶたを感じる。鏡を見ると、いつもの自分の目がどこか違う。まぶたが下がっていて、なんだかスッキリしない。出かける準備をするたびに「もっとパッチリ目が開いていれば、もう少し印象が変わるのにな」とふと感じる。仕事中や読書の最中、視界が狭くて集中力が途切れることも増えてきた。日々の小さな違和感が積み重なって、心の中で「これ、なんとかできるのかな?」と考え始める。そんな時に気づく、自分のまぶたには改善できる方法があることを。

眼瞼下垂とは

眼瞼下垂(がんけんかすい)とは、視力などには問題がなく、まぶたの引き上げや皮膚のたるみなどによって上方向の視界が制限された状態を言います。筋肉そのものに障害があり目をうまく開けることができない眼瞼下垂を【先天性眼瞼下垂】と言い、筋肉に問題がなく、緩んでしまったり、著しい皮膚のたるみによって生じる眼瞼下垂を【後天性眼瞼下垂】と言います。先天性眼瞼下垂の場合、片側というケースが多く、後天性眼瞼下垂の場合は両側性が多い。

まずは眼瞼下垂をチェック!!
 □肩こりがある。
 □片頭痛がある。
 □夕方になると特に目の周りや目の奥に、痛みや不快感を感じる。
 □左右の目の大きさが違う。
 □以前より目が小さくなった。
 □上まぶたが窪んでいる。
 □二重まぶたの幅が広くなった。寝むそうと言われる。
 □額のシワが目立つ。
 □あごを上げて物を見てしまう。
 □まぶたが重いと感じる。
 □奥歯を噛みしめる癖がある。
※これらの症状に当てはまる数が多ければ眼瞼下垂の可能性があります。

主な症状

上まぶたが重たく、目が開きづらいので日常生活をしていく上でさまざまな症状を引き起こします。上まぶたが垂れ下がっていることで、それを代償するため額の筋肉(前頭筋)を使ってまぶたを上げようと視野を確保するために前頭筋と呼ばれる筋肉を使って眼を開ける癖がついてしまいます。そうすると額にしわを寄せたり、眉を挙げたり、あごを上げてしまいます。その他にも、前頭筋の過緊張による、片頭痛や肩こり。目の奥の痛みなどが眼瞼下垂の症状とも考えられています。場合によっては、眉毛がつり上がった状態になることもあります。

眼瞼下垂の原因

眼瞼下垂の原因というのはさまざまです。先天的なもの、後天的なものとでも原因は違います。先天性眼瞼下垂の場合は、生まれつき眼瞼挙筋の働きが弱かったり、眼瞼挙筋を働かす神経に障害があったりします。また、まぶたの形状に問題のある場合なども原因となります。
後天性眼瞼下垂では挙筋腱膜が伸びてしまって眼瞼挙筋が瞼板から離れてしまったり、加齢によってまぶたの皮膚がたるんでいたりすると起こります。特にハードコンタクトを長期間使用していたり、まぶたをよく擦る癖のある人や、目やその周りのケガ、埋没法を含めた手術をした方などに起こりやすいと考えられています。

眼瞼下垂の種類

眼瞼下垂の診断

先天性眼瞼下垂は外観で判断できます。目が開きずらいなどの症状を伴うケースで、黒目の中心からまぶたの縁までが2mm以上近づいていれば眼瞼下垂の疑いがあります。
次に眉毛を指で押さえて前頭筋の作用を抑えた状態で目を開いてもらい、眼瞼挙筋の筋力の程度を調べます。それによって眼瞼挙筋の筋力の問題なのか、眼瞼挙筋全体の問題なのか判断します。
先天性眼瞼下垂の場合、片側というケースが多く、後天性眼瞼下垂の場合は両側性が多いのが特徴で、必要に応じて他の疾患の有無も調べます。
特に重症筋無力症との鑑別が重要です。全てではありませんが、先天性眼瞼下垂の診断には血液検査や注射薬、目薬などで筋力の回復の状態を調べたり、筋肉の状態を電気的に調べる筋電図を取ったりして判断することがあります。

美容目的の眼瞼下垂

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Q&A

眼瞼下垂に関するさまざまな疑問や質問にお答えします。瞼のお悩みや眼瞼下垂に関する不安などを随時更新しています。是非参考にして下さい。

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