切開法

なりたかった理想の二重まぶたを叶える方法。それが『切開法』による美容整形です。瞼の皮膚に切開を加え自由自在に形に変化を加えることができるのが大きなポイント。また、切開することから単に皮膚だけを切除するのではなく、眼窩脂肪、眼輪筋、瞼板前の結合組織、ROOFなども取り退くことができるので腫れぼったさやたるみの解消などの希望も叶えることができます。

切開法の種類

そんな切開法には2つの方法がある。それは切開する範囲に違いがあり、皮膚に少しの切開を加える『小切開』、瞼全体に切開を加える『上眼瞼切開』です。
それぞれにメリット、デメリットがありあなたの希望する仕上がりで治療を選択する必要があります。

  • 小切開(部分切開)
  • 全切開(上眼瞼切開)

切開する範囲の違いは単に傷跡の違いだけではありません。切開する範囲が広いとそれだけ組織の癒着範囲が広くなりますので、より取れない二重瞼に仕上げることができますし、皮膚の切除もできますのでたるみの解消や二重まぶたの形にもこだわりを持たせることができます。しかし、デメリットとしては傷跡が大きくなるということです。部分切開は埋没法に比べると取れるリスクは少なくなりますが、全切開に比べると劣ってしまいます。
しかし、傷跡は極わずかですので傷跡が心配、嫌だという方には部分切開が適しているのです。

治療の実際

二重の切開法では、単に“二重のラインを作る”だけでなく、皮膚・脂肪・眼輪筋など目元の状態を細かく調整しながら手術をする必要があります。ここでは、実際の切開法の流れや各工程で行われる処置、事前に知っておきたいポイントについてご紹介します。

1

デザイン

仕上がりの二重ラインの幅や形、切除する皮膚の範囲をミリ単位で細かくデザインしていきます。このデザインは、いわば手術の“設計図”であり、最終的な仕上がりを大きく左右する非常に重要な工程です。そのため医師は、患者様の骨格や目元のバランスを確認しながら、時間をかけて慎重にシミュレーションを重ねていきます。

デザイン時には細いマーキングペンを使用することが多く、強い痛みはありませんが、皮膚に繰り返し触れられることで多少の不快感を覚える場合があります。

2

局所麻酔

まぶた全体に局所麻酔の注射を行います。極細の注射針を使用するため、強い痛みを感じることはほとんどありませんが、麻酔薬が注入される際に特有の鈍い痛みや圧迫感を感じる場合があります。
「痛みに不安がある」「できるだけリラックスした状態で受けたい」という方には、点滴による静脈麻酔や、鼻から吸入する笑気麻酔を併用することも可能です。うとうと眠っているような状態になるため、不安や緊張を抑えながら手術を受けることができます。

麻酔時に強く力が入ると、内出血や腫れが強く出やすくなる場合があります。できるだけリラックスした状態で受けることが大切です。

局所麻酔の痛みには、「針を刺す瞬間の穿刺痛」と、「麻酔薬が組織に広がる際の浸透痛」の2種類があります。穿刺痛は極細針を使用することで軽減しやすく、浸透痛についても、麻酔薬をゆっくり丁寧に注入したり、薬剤のpHを調整したりすることで刺激を抑える工夫が行われています。

3

皮膚切開

デザインに沿って、まぶたを慎重に切開します。

皮膚を切開すると同時に細かな出血が生じるため、電気メスなどを用いて丁寧に止血しながら手術を進めていきます。その際、「パチッ」「ジュッ」といった音や、わずかに焦げたようなにおいを感じることがありますが、これは止血処置によるものであり、異常ではありません。

4

眼輪筋・眼窩脂肪の除去

眼輪筋、眼窩脂肪など必要に応じて余分な組織を取り除きます。瞼に厚みがありスッキリとした仕上がりを希望する場合、瞼板前組織なども取り除きます。

5

二重の設定

瞼板前にある結合組織などを丁寧に取り除いた後は、皮膚と瞼板とを糸で固定し、二重まぶたの位置を固定します。この固定の位置で瞼の皮膚の折れ曲がりができるので、二重の設定において非常に重要なポイントになります。

5

縫合

最後に、二重のラインが美しく馴染むよう、極細の糸で丁寧に縫い合わせます。この縫合技術の高さが、術後の傷跡を「目立たない、自然な二重の折れ目」へと変えていきます。

手術時間は施術範囲や内部処理の有無によって異なりますが、一般的には90〜120分前後で終了することが多いです。
術後は20〜30分ほど安静にし、出血や体調に問題がないことを確認したうえで、帰宅することができます。

実際にかかる費用

切開法は自由診療となるため、クリニックごとに費用設定が大きく異なります。
また、同じ「切開法」であっても、切開範囲や処理内容(皮膚・脂肪・筋肉の調整)、デザインの複雑さによって総額に差が出るのが特徴です。

費用に差が出る主な要因

・全切開か部分切開か
切開範囲によって手術の負担や調整範囲が変わり、費用にも差が出ます。

・脂肪除去・ROOF処理の有無
まぶたの厚みをどこまで調整するかによって、追加処置が必要になる場合があります。

・デザインの難易度
左右差の調整や細かいライン設計など、求める仕上がりによって手術の精度や工程が変わります。
・麻酔・オプション費用
静脈麻酔や術後の薬代、保証制度などが別途加算されるケースもあります。

20〜30万円

切開法の費用は、一般的に
20万円台〜50万円前後がひとつの目安とされています。

比較的シンプルな部分切開であれば20万円台から見られる一方で、
全切開や脂肪処理を伴う場合は30万〜50万円以上になるケースもあります。

注意したいポイント

表示されている手術費用だけで判断するのは注意が必要です。
クリニックによっては、麻酔代・薬代・再診料などが別途必要になる場合があります。

また、価格の安さだけで選ぶと、デザインの自由度や調整の精度に影響する可能性もあるため、費用と内容のバランスを確認することが重要です。

適切な治療のために

切開法は「どのようなラインをどこまで再現するか」という設計が仕上がりを左右する治療です。
そのため、単純な価格比較ではなく、どのような処置が含まれているのか、どこまで対応してもらえるのかを踏まえて判断することが大切です。

術後の状態と過ごし方

切開法は、まぶたを切開して二重ラインを形成する手術であるため、術後は腫れや内出血が比較的しっかり出る傾向があります。
また、仕上がりは時間の経過とともに徐々に落ち着いていくため、経過の流れをあらかじめ理解しておくことが重要です。

術直後〜翌日
腫れやむくみ、つっぱり感が出始めます。まぶた全体が重く感じられ、ラインも不自然に見えやすい時期です。
▶︎過ごし方:安静を意識し、患部は強く触らないようにします。冷却により腫れの軽減が期待できます。

2〜3日後(腫れのピーク)
腫れや内出血が最も出やすいタイミング。まぶたが厚く見え、二重幅も強調されて「広すぎる」と感じることがあります。
▶︎過ごし方:飲酒・運動・サウナなど血流を上げる行為は控えます。外出時はメガネなどでカバーすると安心です。

1週間前後(抜糸)
大きな腫れは徐々に落ち着きますが、まだむくみや違和感が残る時期です。ラインは安定しておらず、不自然に感じることがあります。
▶︎過ごし方:メイクは医師の指示に従って再開可能。傷を強くこする行為は避けてください。

2〜4週間後(なじみ始め)
腫れやむくみが軽減し、二重ラインが徐々に自然に近づいていきます。違和感も少しずつ改善していきます。
▶︎過ごし方:日常生活はほぼ通常通り可能。紫外線対策や保湿など、傷跡ケアを意識することが重要です。

1〜3ヶ月後(完成に近づく)
腫れがほぼ引き、ラインが安定してきます。見た目の違和感も軽減し、自然な仕上がりに近づきます。

3〜6ヶ月後(完成)
ラインや傷跡がさらに落ち着き、最終的な仕上がりとなります。

ポイント
腫れはしっかり出る手術
術後早期は「二重幅が広く見える」のが正常な経過
完成までは数ヶ月単位で見ることが重要

治療のリスク・問題点

切開法は、二重ラインを半永久的に形成できる一方で、まぶたを切開して組織を調整する手術であるため、デザインや処理内容によって仕上がりに差が出やすいという特徴があります。
あらかじめリスクや限界を理解しておくことが重要です。

・二重幅の不自然さ(広すぎ・狭すぎ)
ライン設定が適切でない場合、二重幅が不自然に見えたり、顔全体のバランスを崩すことがあります。

・左右差
もともとの骨格やまぶたの状態の違いに加え、腫れや調整の差によって、仕上がりに左右差が出ることがあります。

・食い込みの強さ・違和感
ラインの固定が強すぎると、食い込みが目立ち、不自然に感じることがあります。逆に弱いとラインが浅く見える場合もあります。

・傷跡の赤み・肥厚
切開を伴うため、術後は赤みや硬さが出ます。時間とともに落ち着くことが多いですが、体質によっては目立つ場合もあります。

・くぼみ・やつれた印象
脂肪を過剰に除去した場合、まぶたがくぼみ、不自然な陰影や疲れた印象につながることがあります。

・修正の難しさ
切開法は組織の変化を伴うため、一度形成したラインの修正は容易ではありません。再手術が必要になる場合もあります。

・腫れ・内出血などのダウンタイム
術後は腫れや内出血が出やすく、一時的に不自然な見た目になることがあります。

適切な治療のために

切開法で最も重要なのは、「どのようなラインをどのバランスで作るか」という設計です。
変化を強く求めすぎると不自然さにつながり、控えすぎると効果が物足りなく感じられるため、顔全体との調和を踏まえた判断が求められます。

また、一度の手術で完成度を高めることが重要になるため、デザインと処理内容を十分に検討したうえで治療を選択することが大切です。

失敗・トラブル

切開法は半永久的な変化を得られる一方で、ライン設定や組織の処理内容によって仕上がりに差が出やすく、術後の見え方が「失敗」として認識されるケースもあります。
特に目元はわずかな違いでも印象に影響するため、イメージとのズレが不満につながりやすい手術です。

・二重幅が広すぎる/狭すぎる
設定したラインが顔立ちに合っていない場合、不自然な印象になります。広すぎると眠たそう・重たい印象に、狭すぎると変化が物足りなく感じられることがあります。

・左右差が目立つ
もともとの左右差に加え、腫れの引き方や固定の違いによって、ラインの高さや形に差が出ることがあります。

・食い込みが強い・不自然
ラインの固定が強すぎると、くっきりしすぎた不自然な二重になることがあります。時間とともに緩和することもありますが、違和感として残るケースもあります。
・ラインが浅い・消えかけて見える
固定が弱い場合、ラインがぼやけたり、思ったよりはっきりしないと感じることがあります。

・くぼみ・やつれた印象
脂肪の取りすぎにより、まぶたがくぼんで疲れた印象になることがあります。時間の経過とともに目立つこともあります。

・傷跡の違和感・目立ち
赤みや硬さが長引いたり、体質によっては傷跡が目立つケースもあります。

・イメージとのギャップ
「思っていたより派手になった」「もっと自然な仕上がりを想像していた」など、事前の認識とのズレが不満につながることがあります。

失敗を防ぐために

切開法で最も重要なのは、「どのようなラインを作るか」という設計です。
一度形成したラインは簡単に元に戻すことができないため、変化の大きさだけでなく、顔全体とのバランスや将来的な見え方まで考慮する必要があります。

また、理想のイメージと実際に可能な仕上がりの差を事前にすり合わせておくことが、トラブルの回避につながります。

完成までの流れ

切開法は、術後すぐに完成するわけではなく、腫れやむくみ、組織のなじみによって徐々に二重ラインが整っていく手術です。
特に術後早期は腫れの影響で二重幅が広く見えるため、その後どのように落ち着いていくかを理解しておくことが重要です。

術直後〜翌日
腫れやむくみが出始め、まぶたに重さやつっぱり感を感じます。ラインは不安定で、見た目の変化も強く感じやすい時期です。

2〜3日後(腫れのピーク)
腫れや内出血が最も出やすいタイミング。二重幅が大きく見え、「広すぎる」と感じることがあります。

1週間前後(抜糸)
大きな腫れは落ち着き始めますが、まだむくみが残り、ラインは不安定です。違和感を感じやすい時期です。

2〜4週間後(なじみ始め)
腫れが軽減し、二重幅が徐々に落ち着いてきます。見た目の違和感も少しずつ改善していきます。

1〜3ヶ月後(安定期)
ラインが安定し、自然な二重に近づいていきます。日常生活での違和感もほぼなくなる時期です。

3〜6ヶ月後(完成)
傷跡やラインの硬さがさらに落ち着き、最終的な仕上がりとなります。

ポイント
術後早期は「二重幅が広く見える」のが正常な経過
時間とともにラインは自然に締まっていく
完成までは数ヶ月単位で見ることが重要

クリニックの選び方

切開法は、二重ラインを半永久的に形成できる一方で、デザインや組織処理の違いによって仕上がりに大きな差が出る治療です。
一度の手術で完成度が求められるため、クリニック選びが結果を大きく左右します。

後悔のない選択をするためには、以下のポイントを確認することが重要です。

・症例写真の“ライン設計”を見る
単に二重になっているかではなく、幅・カーブ・食い込みのバランスが自然かを確認します。顔全体に馴染んでいるかが重要な判断基準です。

・デザインの説明が具体的か
「どの高さにラインを作るのか」「なぜその幅なのか」といった説明があるかを確認します。感覚ではなく、根拠をもって提案されているかがポイントです。
・組織処理の考え方(取りすぎない設計)
脂肪や組織をどこまで処理するかは仕上がりに直結します。取りすぎによるくぼみを避けるなど、長期的な視点で説明があるかを見ます。

・リスク説明の具体性
左右差、食い込み、くぼみなどのリスクについて、メリットだけでなく現実的な説明があるかを確認します。

・修正前提ではない提案か
「後で直せる」という前提ではなく、初回で完成度を高める意識があるかどうかは重要な判断ポイントです。

適切な治療のために

切開法では、「どのようなラインをどのバランスで作るか」という設計が仕上がりを決定づけます。
そのため、価格や知名度だけでなく、どのような考え方でデザインされているかを見極めることが重要です。

一度の手術で納得のいく結果を目指すためにも、事前のカウンセリングで方向性を十分に確認し、信頼できるクリニックを選択することが大切です。

全切開と上眼瞼切開の違いとは?

よくあるご質問

Q&A

二重まぶたの代表的な術式である「切開法」。どのような瞼であっても、理想のラインに近づけることができるのが最大の強みです。
しかし、皮膚を切開することから、傷跡への不安や手術そのものへの抵抗感を抱く方も少なくありません。ここでは、そんな切開法に対するさまざまな疑問に、美容外科の専門的な視点からお答えします。
ここで紹介する情報を読み、切開法に対して前向きになれる方もいれば、逆に手術を選択肢から外すという判断をされる方もいるでしょう。いずれにせよ、大切なのは「何も知らないまま」「不安を抱えたまま」治療を受けることが最も危険だということです。
ここでの記事が、あなたの決断を支える有益な情報となることを願っています。

やっぱり皮膚を切るって傷跡は酷く残るものなんですか?
切開法の場合、やはり傷跡は気になりますよね。もちろん、皮膚を切開するということは必ず傷跡は残ります。しかし、本来瞼の傷跡というのは決して目立ちやすいものではありません。個人差が大きいものなんです。同じように皮膚に切開を加えてもほとんど目立たない、残っていないという方もいますし、逆にボコボコしていたり、瘢痕となりすごく目立ってしまう方もいらっしゃいます。
傷跡の酷さというのは、体質、術後のケア、切開・縫合した医者の技術に大きく左右するものですので多くの人が目立ちやすいということではありません。
術後の腫れの強さはどの程度なんですか?よく泣いた翌日やお酒を飲んで浮腫んでいるような腫れの程度なんでしょうか?腫れの状態を知りたいです。
確かに腫れの程度って心配ですよね。でも腫れの程度、強さというのは個人差がすごくあるものなんです。むくみ程度の腫れの方もいれば、ボクサーの試合の翌日に青紫色になってパンパンになっているくらい腫れてしまうケースもあるんです。
腫れぼったい瞼です。切開法ならスッキリとした目元に変えることはできますか?
腫れぼったい瞼になってしまう原因は、眼窩脂肪の量、皮膚、ROOF、眼輪筋の厚さです。切開法の場合、これらを取り除いたり調整することができますので腫れぼったさが気になる場合、改善させることが可能です。
幅の広い二重瞼を希望しています。できれば切開法じゃなく埋没法でできればと考えていますが、判断の基準などがあれば知りたいです。
切開法を選択する基準の一つとしては、希望している二重まぶたの幅に実際に先の細い棒などを使ってシミュレーションしてみて下さい。それでしばらくその状態が維持できれば切開法ではなく、埋没法で対応できると考えて良いでしょう。もちろん、二重の幅が広ければ広いほど、持ち上げる皮膚の量が増えますので切開法でしっかりと固定するということも選択肢の一つであることに違いはありません。
皮膚のたるみも気になっています。切開法でしっかりと弛みをとることはできますか?
切開法は皮膚、眼窩脂肪、ROOFを取り除くことができますので、たるみもしっかりと取り除くことができます。
周囲にバレずに治療することって本当にできるんですか?
答えはできるともできないとも言えません。なぜならあなたの周囲の環境にもよるからです。わずかな変化に気が付く人もいれば、全く気が付かない人もいます。実際に結婚されている方で旦那さんに気が付かれなかったという方もいます。

関連記事一覧

  1. 埋没法

  2. 二重まぶたの作り方